医学系研究科保健学専攻・医学部保健学科は、大阪大学の理念である「地域に生き世界に伸びる」を実践する為、国際共同研究、教員・学生の学術交流を行っています。
現在、フィンランド・アメリカ・韓国・中国・台湾・モンゴル・タイ・スーダンの8ヶ国と部局間の学術協定を結び、学術交流を行っています。研究プロジェクトとしては、急速に高齢化が進む東アジアにおける認知症の患者行動心理症状の有病率の国際共同研究を開始しました。梨花女子大学(韓国)・チェンマイ大学(タイ)・慈濟科技大學(台湾)・南方医科大学(中国)が参加しています。また、東アジアから保健学専攻へ、研究や留学で滞在する教員や学生、海外からの視察も増えてきています。
2016年より、高齢者ケアをテーマにした2週間のサマースクールを7月末から8月中旬にかけて開催しています。協定校の学生約20名を受け入れ、本学の老年学研究会、府内の病院・地域包括支援センター等の協力を得、講義および施設見学を行っています。また、茶道の体験を通して、日本文化に触れて頂いています。
サマースクール開講式(2018年7月30日~8月10日:アジアの4大学が参加)
本センターは、本研究科および医学部保健学科の国際交流を促進するために平成21年(2009年)に設立されました。海外の大学と積極的に部局間協定を締結し、学生および教員の国際化を推進するための支援を行っています。主な学生間交流として、台湾の慈済科技大學や台北医学大学、香港大学での短期研修への派遣が挙げられます。2016年より開催されている本学老年研究室主催の高齢者の長期ケアに特化した「サマースクール」はアジアの提携大学から高い評価を得ております。2018年からはフィンランド・オウル大学と’Digital Health module’の共同プロジェクトが始動しました。年に数回、外国人講師または海外で活躍されている日本人研究者を招へいした特別講義へのサポートも行っています。