院内で病原体に曝露し感染したものはすべて院内感染なので、予防できる院内感染の割合は3割という報告がSENIC調査で報告されました。しかし、米国では感染の危険因子についての研究がすすみ、感染管理の改善により、1970年代から2000年にかけて、手術部位感染率は5割以上低下しています。一方、新しい医療器具や手術・検査が導入されると、それに伴う感染も増えてきました。すべての院内感染を予防することはできませんが、感染管理により感染率が低下したという報告が多くあります。