Laboratory of Molecular Pathology

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  研究内容

• MMP (Matrix Metalloproteinase)
  

MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)は細胞の形態形成、分化などの恒常性の維持や癌細胞の浸潤など、生体の中で多くの重要な機能に関与しているプロテアーゼとして知られている。その中でも、癌細胞の浸潤に関与すると言われている膜型MMPの機能解析を行っている。

血管新生

個体発生から腫瘍血管形成などの病的状態まで多くの生物学的課程で重要な役割を果たす血管新生。そのメカニズムにおいて、細胞外基質成分であるオステオポンチン及びそれに由来するペプチドSVVYGLRの果たす役割を解明する。

• 接着関連分子
  

癌細胞と周囲細胞･基質との間における接着及び離脱は、転移の各過程に深く関わる重要な要素である。これらの機能を司り、様々な因子の受容体ともなる細胞接着分子やそのリガンドについて、癌におけるさらなる意義や転移メカニズムとの関連を解明する。

• 癌の放射線治療の効果における分子機構
  

放射線医学総合研究所（千葉）の炭素イオン線、SPring-8(兵庫)の放射光、並びに保健学科のＸ線を用いて、悪性腫瘍細胞に対する転移能抑制、遺伝子発現の変化、血管新生抑制、バイスタンダー効果などの分子機構を評価･解明する。

分子病理診断学

生検組織・細胞材料、手術材料に対する病理診断。従来の組織学的診断に加えて、分子生物学、生化学的手法を用いて、予後・治療指針となる詳しい情報を得る。

この研究内容に関心を持たれた方は、 matsuura@sahs.med.osaka-u.ac.jp まで