2019年度活動報告

ライフステージに即したがん看護能力スキルアップコース インテンシブコース

概要

ライフステージに即したがん看護能力スキルアップコース(インテンシブコースコース)

 2019年9月21日(土)、大阪大学中之島センターにおいて、2019年度ライフステージに即したがん看護能力スキルアップコース (インテンシブコース)「知っておきたい!がんゲノム医療における看護師の役割」を開催しました。
 冒頭に、本学を含む関西7大学のがんプロ事業責任者である小泉雅彦教授による開催の挨拶ののち、講師である川崎優子先生に講演をしていただきました。
 当日は、看護師、専門・認定看護師35名の参加がありました。講義の中にグループワークによる演習も含まれており、活発な意見交換がなされていました。

ライフステージに即したがん看護能力スキルアップコース(インテンシブコースコース)

講演 「知っておきたい!がんゲノム医療における看護師の役割」
講師 兵庫県立大学看護学部 准教授 川崎 優子 先生

 講演では、初めにがんゲノム医療の概要についてお話をしていただきました。講義の中で、がんゲノム外来に受診をしたがん患者さんに、どのような情報提供が必要かという問題提起がなされ、グループディスカッションが始まりました。川崎先生からは、デメリットばかりをお伝えするのではなく、適切な量と内容で情報提供を行う必要があることが説明されました。また、「がんゲノム外来」という特定の場面に限らず、がん遺伝子パネル検査を希望するがん患者さんに関わる全ての看護師が、患者さんへの心理的サポートを担う役割があることを強調されていました。
 その後、遺伝子検査によって何がわかるのか、その際、患者さんの心理的負担を軽減するためにどのような支援が必要となるかについてお話しいただきました。その内容を踏まえ、グループワークでは、がん遺伝子パネルを希望している進行がん患者さんの事例をもとに、がんゲノム外来において検査前後に必要な看護とは何かについて検討しました。
 加えて、がん遺伝子検査によって遺伝性腫瘍が判明する可能性や、情報提供を行う際の支援について焦点を当ててお話しをしていただきました。その内容を踏まえ、娘への遺伝を心配している乳がん患者さんの事例をもとに、病棟で必要となるケアは何かについてグループで検討しました。川崎先生からは、患者さんにとってがん遺伝子パネル検査を受けることの意義と、子どもにとっての意義を区別して考えながら、現在の患者さんと家族の状況からケアの優先性を考えていくことが重要であると説明がなされました。
 また、遺伝性腫瘍の患者さんと家族がどのような体験をしているかについてもご説明いただきました。グループワークを通して、病棟や外来でどのような看護が提供できるかを検討する機会となりました。遺伝性腫瘍を体験する患者さんのみならず、次世代まで継続したケアの必要性について説明がなされました。

ライフステージに即したがん看護能力スキルアップコース(インテンシブコースコース)

 受講者のアンケート結果は、講義もわかりやすく、満足できる内容であり、患者ケアに必要な知識が学べたという評価でした。自由記載では「情報提供のあり方を学べた」「自施設の体制づくりに活かしたい」「グループワークで意見交換できた」等の感想がありました。また明日からがんゲノム医療を受ける患者さんへの看護を実践するにあたり、たくさんのヒントを得られる機会となりました。