laboratory name 同位体動態解析学研究室
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基底状態のRb原子の最外殻電子のエネルギー準位は、Zeeman効果により磁気量子数の縮退がほどけ、外部磁場に平行なスピンと反平行なスピンに分裂する。核スピンと同様に熱平衡状態では、エネルギーの低い状態のスピンの占有数がわずかに多いのみである。ここで、ヘリシティー+1を有する左旋性の円偏光(波長795nm)を、基底状態にあるRbに照射すると、準位を遷移させることができる。この光が吸収されるためには運動量保存則から電子のスピン状態に+1の角運動量の変化が伴わなければならないためである。励起された電子スピンは熱エネルギーを発散しながら基底状態に戻る(これを緩和という)。このような励起と緩和のプロセスを繰り返すことにより、スピンに偏りが生じ、電子スピンの超偏極状態が得られる。

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