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教授挨拶

田中壽教授
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻画像定量解析学研究室を代表して、皆様にご挨拶を申し上げます。

本研究室は令和元年に始まった比較的新しい研究室です。
私はもともと放射線科医師として主に脳神経および筋骨格の診断に携わり、臨床研究をしていましたが、もっと基礎的な技術に近い分野の研究がしたいと常に思っていました。また評価方法としては、見た目などの達人の主観的な評価ではなく、より客観的な定量評価を目指していました。令和元年に現在の職を得たことを契機に従来目指していた方向へと邁進しております。

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研究

高齢化社会に伴う認知症患者の増加、筋肉低下による活動性の減少に画像での定量評価で寄与することを考えて、脳神経、筋骨格を対象としています。臨床用の磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging; MRI)装置を使い、人(主に正常被験者)を対象にしています。
具体的には、脳脊髄液の動きがアルツハイマー病などの認知症に関係するという説があり、脳脊髄液の動き(glymphatic system)を研究しています。大学院生が2021年の磁気共鳴医学学会、2022年の日本医学放射線学会で発表しました。筋肉では、MRI撮影方法を規定している大元のソースコードを変更し新しい撮影方法を作っています。

身につくスキル

大学院生の方には、最先端の研究をすることも大事ですが、自分で原理を理解して研究に必要なプログラミングなどの方法を身に付けていただきたいと思っています。この経験は就職後も多くの業務に役立つと考えております。

むすびに

20才代前半の学生や大学院生は、社会の財産と言える存在です。それぞれの個性を活かし、長所を伸ばしてもらうように心がけています。また、自立して進んでいく気概と技術を身につけて頂きたいと思います。