大阪大学大学院医学系研究科・生体病態情報科学講座 免疫造血制御学研究室

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    臨床検体を用いて実施中の研究



    抗体パネルによる抗腫瘍免疫評価

    1. 研究の目的および意義

    抗体は血液細胞であるBリンパ球から分化した形質細胞が産生する分泌タンパクです。
    抗体にはIgM, IgGやIgAなどの種類があります。
    感染症の診断においては、病原微生物の構成成分に対するIgM抗体やペア血清中のIgG抗体が
    感染の診断に、IgG抗体が既感染の診断や感染症に対する抵抗性の評価に用いられます。
    抗原特異的なIgE抗体は花粉症などのアレルギーの診断に用いられています。
    このように体内でつくられる抗体は、免疫系について様々な情報を与えてくれます。

    2. 研究の方法

    1)研究に参加していただく方について

    この研究は、健康人または高血圧など非腫瘍性の疾患をお持ちの方、
    および悪性腫瘍患者さんで以下の条件を満たす方を対象としています。
    なお、担当医師の判断によっては参加できないこともあります。

    2)研究の方法

    この研究に参加していただいた場合、2mL以下の血液を1回採血し、血液中のタンパク成分を分離して凍結保存します。
    可能な方からは唾液 2mL以下を1回採取し凍結保存します。
    そのうえで、抗体のレベルを研究室で測定します。
    また、研究参加時に基本情報として、年齢、性別、病名および病気の状態、治療歴についてお聞きします。
    健康状態・生活習慣についても質問票を用いてお尋ねします。
    また、採血1年後(原則)に病気の状態についてお尋ねします。

    3. 実施予定期間と目標症例数

    この研究は、2028年3月末まで行われます。
    トータルで800人の方に参加していただく予定です。

    4. 研究組織

    この研究は大阪大学大学院医学系研究科・生体病態情報科学講座・免疫造血制御学研究室が主体となり実施します。
     【研究代表者】(研究全体を統括する研究者)
      大阪大学大学院医学系研究科・生体病態情報科学講座・尾路 祐介
     【共同研究機関責任者】
      大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター・長友 泉
      大阪大学大学院医学系研究科・呼吸器外科学講座・新谷 康
      日本生命病院予防医学センター・松岡 洋人

    5. お問い合わせ先・相談窓口

    本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
    ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、
    研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
    本研究に参加することを拒否する患者さんは下記へ連絡を下さい。
    この研究に参加されなくても治療上の不利益を受けることは一切ありませんのでご安心ください。


    大阪大学大学院医学系研究科生体病態情報科学講座
       研究責任者:尾路 祐介
       相談窓口: 尾路 祐介
       連絡先:  06-6879-2597