2. 複数のホメオスタシス調節系間の相互作用原理の解明 

生体がさまざまな環境下で生体機能を維持する上で、体温、体液、循環、睡眠、リズムなどの調節機構は非常に重要な調節系です。これらをホメオスタシス調節系と呼びます。これらの種々の調節系は完全に独立して生体内で機能しているわけではなく、互いに連絡仕合ながら生体を維持しています。たとえば視床下部の視束前野(Preoptic area, PO)は体温、睡眠、体液、性行動、循環、リズム、内分泌・・・、と様々な機能に関係しています.一つの機能だけの解析では本質を見失うおそれがあります.最近、摂食量の制限により体温は低下するが、それは一日の非活動期にのみ特異的に見られることを発表しました(図)。つまり、この反応には体温、エネルギー代謝、日内リズムと様々な要因が関係していることが示唆されます.これを一つのモデルとしてホメオスタシス調節系間の相互作用の原理を解析しています.

 

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