近年、医療の多様化・高度化が一層進む中、身体の管理や疾病の治療に対して臨床工学の視点を重視した研究と新たな医療機器、臨床支援機器の開発の必要性が高まっており、優れた臨床行動を保ち続けるとともに、理学や工学などの理論を取り入れたエビデンスに基づく臨床工学を見据えた評価と研究方法論の確立、医療者との協働によるチーム医療のシステム化、そして新たな科学的知見による技術および研究の必要性が認識されております。

　そこで、さらに発展を続ける理工学，世界の最先端技術における企業と臨床工学との関わりを、学術的，臨床的に進展させることに主眼をおいた学際的な取り組みとして強化し、発展，普及するための人材の育成にかかる教育指導者・研究者の育成ならびに先駆けて先進医療に携わる臨床施設での質の高いマンパワーを獲得するために臨床工学に関わる学術的な基盤を構築することを目的とし、臨床工学に従事する医療者を育成するための教育者・研究者を養成し、工学者などが養成施設の指定規則を獲得できるカリキュラムを構築することにより、国立大学における臨床工学技士養成課程の教育制度設置への礎となることを目指しています。