研究紹介

お年寄りは幸せか?と毎日問い続けることが、私たちの仕事です。生活者としての視点から高齢者をとらえ、多職種連携の中心となる看護師の役割を、研究と臨床の両面から構築します。
高齢者を中心とした予防から看取りまでのケアについての研究を主に臨床現場と共同で実施しています。 超高齢化社会の到来に向けて医療提供体制が大きく変わろうとする中、“次世代のパラダイムの構築”のために、看護学の研究者として自分に何ができるか、そして、どうしたら同じ志を持つ仲間が増やせるか(裾野を広げていけるか)ということを日々考えながら、以下のような研究活動を行っています


1.
Multimorbidityに対する多職種介入の研究

高齢者の複雑性に対して、表現型モデル(患者を全体像から評価する手法)を用いて、多職種での介入方法の有効性について研究しています。臓器別・疾患別の医療のみではサポートできない高齢者に対する看護師の役割を明らかにします。

2.
ICTを活用したスマートシティ構想に向けたエンジニア部門との協働研究

当研究室は、様々な種類のセンシング機器を用いて高齢療養者の抱える様々な問題を把握する研究を行っています。この研究は大学と企業との共同研究のプロジェクトの一つであり、看工連携の研究として取り組んでいます。

テクノロジーで個別ケアの充実を図る
センシング技術を用いた患者の状態推定技術と最適ケアモデルの開発

看護はこころを扱う分野だと思う人も多いですが、心はどこにあるのでしょうか。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは心臓にあるとし、医学の祖であるヒポクラテスは脳だといいました。脳=心というわけではありませんが、脳を基盤として心のありようが身体状況と関わり合いながらあるものと思います。そこで、患者の身体が語る現象をテクノロジーを使って明らかにし、それによって最適なケアを構築しようという先進的な研究をしています。

主なテーマ

効果的な睡眠の同定
睡眠を阻害する要因の同定
患者のストレスに影響を与える因子の同定
転倒予防のための患者の行動解析
終末期の快適な療養環境づくり
環境要因が患者に及ぼす影響  など、多数

看護はこころを扱う分野だと思う人も多いですが、心はどこにあるのでしょうか。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは心臓にあるとし、医学の祖であるヒポクラテスは脳だといいました。脳=心というわけではありませんが、脳を基盤として心のありようが身体状況と関わり合いながらあるものと思います。そこで、患者の身体が語る現象をテクノロジーを使って明らかにし、それによって最適なケアを構築しようという先進的な研究をしています。

スマートシティに関する研究

実際にICTによるPHRはどのくらい高齢者に貢献しうるのか、ダイキンの研究をさらに発展させて在宅に絞りこんで、PHRの具体的な活用について産官学の共同研究で実施しています。

(詳細は追って掲載します)

3.
大阪府ビッグデータの分析

当研究室では、阪大内の学際チームと共同で大阪府の 国民健康保険、介護保険、特定健診が突合されたデータを分析しています。これにより、介護状態の実態、実際に行われた医療の実態 介護と医療の関係性、 病気の予防、終末期の医療やそれまでの介護の変遷などの個別ケアの様相をリアルワールドデータとして解き明かすことができます。レセプトデータのようなビッグデータの解析は、データクリーニングからの骨の折れる作業が必要ですが、総合大学の強みを生かして学際チームで進めています。

4.
認知症診療・療養生活に関するケアラー支援プログラムの開発

認知症と初めて向き合うのは、診断がつく医療機関である場合がほとんどです。現在のところ、早期発見・早期絶望になっている認知症診療の一つのポイントは、その中で、いかにして進行するなかでも個々の生活がうまく保たれるかにかかっています。そこで、認知症診療の補助をする立場の外来看護師の役割は大きいと思われます。とりわけ家族介護者(ケアラー)への支援は継続的に実施する必要があります。
また、継続していくには、介護職と協働は欠かせません。本研究では、ケアラーへの支援を中心に、多職種がどのように動くのか、そのアクションプランを提示します。