癌幹細胞制御学寄附講座のホームページへアクセスしていただきましてありがとうございます。当講座では、癌細胞に対する免疫応答の解析や、それに基づいた癌細胞、特に、癌幹細胞を標的とした免疫療法開発の研究を行っています。また、他の関連講座の先生方や多くの臨床医の先生方などとの共同研究を進めています。
我々は、多くの悪性腫瘍に発現しているWT1が癌免疫療法の標的抗原になることを世界に先駆けて発見し、2000年に論文発表しました。この我々独自の発見を臨床応用したWT1ペプチドワクチン療法の臨床試験あるいは治験に関しては数百例の実績を有しています。また、基礎・臨床両面から、この癌免疫療法の強化を目指した研究を続行しています。また、最近は、CAR-T細胞などの抗腫瘍T細胞輸注療法が抱える大きな問題点の一つである、輸注T細胞の「品質」の低下を克服するための研究、つまり、高機能を発揮・維持するT細胞の作製の研究も進めています。マウスモデルで得られたデータを臨床試験や治験で得られたヒト検体を用いて検証することができ、得られた現象のより深い理解につながる研究ができる環境です。このような研究に御興味のある方は、是非、御連絡ください。