教授挨拶

ようこそ 生体病態情報科学講座へ

教授 山本 浩文長寿社会の現代では益々がんにかかるリスクは増えており、二人にひとりはがんになり、三人にひとりはがんで命をおとす時代となってきました。がんの治療法は10年単位でどんどんと進化していますが、これにはがん研究が大きな貢献をしています。1991年に家族性大腸腺腫症の原因となるAPC遺伝子が見つかってからがん研究は飛躍的に進み、現在医療現場に登場してきた分子標的治療薬が開発されてきた糸口となっています。(がん研究によって薬をつくる歴史は案外浅いのです、若者はがん研究の世界に飛び込んでみよう!)がんは発生する部位によって様々な外見を呈し中身も異なります。がんの顔や着ている洋服を見る学問が細胞・組織形態学であり、がんの性格へのアプローチにはDNA,RNA,エピジェネティクスを解析する分子生物学の技術が役立ちます。がんの組織を眺めるとひとつひとつの細胞が集まって集落を作り、その周囲にいろいろな正常細胞を巻き込んだ形で間質が形成されており、それはあたかも異生物 (エイリアン) によって侵略されたCITYのようです。細胞実験からは多くの情報が得られますが、それがそのまま免疫細胞、CAF (癌関連活性化線維芽細胞)、液性因子やマイクロRNAなども関与して複雑に構築されたヒト体内のがんに当てはまるかどうかはわからないところがあります。ですので同時にがんの患者さんの検体を調べることはとても重要です。私達の分子病理学研究室では、細胞実験と臨床材料の両面からがんを挟み撃ちにして攻略することを考えながら研究を進めています。その成果がやがてはがんの診断や治療につながることを願ってやみません。
山本 浩文

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連絡先

大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻 生体病態情報科学講座 分子病理学教室(山本研)
TEL&FAX: 06-6879-2591(教授室)06-6879-2595(研究室)
E-mail: hyamamoto@sahs.med.osaka-u.ac.jp

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