◎保健学科の特色
3.卒業後の選択肢
看護学専攻では、卒業時には看護婦(士)の国家試験受験資格が得られ、合格すれば医療機関で看護婦(士)として医療の実践に当たることができます。また大学院に進学して教育・研究者を目指すことができます。また、看護婦(士)のみならず、学科目の選択履修によって保健婦(士)、助産婦(女子のみ)の国家試験受験資格が得られます。
放射線技術科学専攻では、卒業時には診療放射線技師の国家試験受験資格が得られ、それに合格すると、従来のX線業務の他、磁気共鳴画像診断や超音波診断および眼底写真撮影などの測定業務に就くことができます。また、在学中に放射線取扱い主任者の国家試験を受けることができます。卒業後はこれらの資格を生かして、高度医療機関等で働くことも、大学院へ進み医用物理学、医用工学の専門家を目指すこともできます。
検査技術科学専攻では、卒業後は国家試験に合格すれば臨床検査技師として医療機
関で自分の力を発揮することができ、バイオサイエンスの広い分野で活躍できます。さらに大学院に進学して基礎生体情報学、病態生体情報学の専門家、教育・研究者を目指すことができます。
現在日本はこれまでどこの国も経験しなかった高齢化社会を迎えようとしています。その中で、従来のように疾病だけを対象とするのではなく、健康の維持・増進・快復をも援助する看護職者・医療技術者が求められてきています。またこのような時代に対応した健康・福祉制度の拡充や、新しい機器の開発もこれからますます重要になるでしょう。そのような場では医学的な知識に加えて、社会科学的あるいは工学・理学的な基盤を持つ人材が求められています。ところがこれまでの大学教育体制では、このような人材を教育する場はありませんでした。保健学科の卒業生にはこのような新しい方面でも活躍が大いに期待されています。一方、この新しい保健学(医療技術科学)の分野では、指導的立場に立つ教育者・研究者が多数求められています。大阪大学医学部保健学科から巣立った人材がそれぞれの学問分野の確立を通じて、教育・研究者の人材の育成に携わるようになることも本学科の大きな目標であります。
1.保健学科の特色
2.各専攻の特徴
看護学専攻
放射線技術科学専攻
検査技術科学専攻
阪大医学部
保健学科