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「臨床工学技士指導者育成プログラム」について

 臨床工学を取りまく環境はますます多様化しており、今後、様々な医療現場で臨床工学技士の重要性が高まるため新たな人材の育成が急務です。しかし、臨床工学技士を育成する指導者も不足している現状があり、指導者育成も喫緊の課題です。そのため、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻では、新しい学位プログラムとして「臨床工学技士指導者育成プログラム」を掲げ、臨床工学技士を育成する指導者を養成し臨床工学の発展につなげます。このプログラムでは修了者に「博士(保健学)」を授与し、修了者は、新しい優れた臨床工学技士を育成できるだけでなく、医工連携、産学連携の橋渡し、臨床工学の発展に寄与する実力を有し、ひいては医療の発展に寄与することが期待されます。

概要

 本プログラムは、大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻 博士後期課程の学位プログラムとして開講する。修了要件を満たせば、大阪大学博士の学位(保健学)が授与される。
修了要件は以下の条件とする。

①学位プログラムが定める授業科目から所定の単位を修得する

②3年以上在学する

③必要な研究指導を受け、博士論文を提出し、その審査及び最終試験に合格する

カリキュラムの特徴

 保健学専攻の博士後期課程として設置することにより、統合保健看護科学領域、医療検査技術科学領域、医療画像技術科学領域の医療専門職養成における豊富な専門講師陣による専門講義が受けることができ、さらに、大阪大学医学部附属病院における最先端の医療を学習できる。保健学専攻には心臓血管外科をはじめ高度な医療技術を持つ教授が担当教員として在籍しており、医学科の幅広い診療科の教員と連携して広がりのある研究テーマについて対応可能である。さらには、手術場、ICUなどで活躍している臨床工学技士とともに医療現場でのニーズを抽出することができ、最先端の臨床に即した研究テーマを考えることが可能である。

修了単位認定について

 本プログラムで履修すべき授業科目は、医学系研究科規程の別表3-1で示す「保健学研究プログラム」の科目から8単位以上(選択必修科目Aから2単位以上、選択必修科目Bから2単位以上、選択必修科目Cから4単位以上)、別表「臨床工学技士指導者育成プログラム科目」で示す本プログラム独自の科目6単位以上を合わせた合計14単位以上となる。
研究については、指導教員が修了認定を行う。プログラム責任者が中心となり指導教員とともに研究テーマを設定し、適宜その領域の専門教員に相談しながら指導を行う。最終的には保健学専攻における公聴会発表を以て判断する。取得できる学位は、「博士(保健学)」である。

募集

 定員は若干名。臨床工学技士の資格を持つ方が望ましい(注)。選抜試験は大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程の募集要項に基づいて行い、方法は学力検査と口述試験である。研究領域の選択および研究内容に関して、事前にプログラム責任者教官と面談し、研究テーマに沿い志望領域を決定することが望ましい。
注:資格は必ずしも必要でないが、本コースを終了しても臨床工学技士の国家試験の受験資格とはならない。

担当教員の概要

 教員は医学系研究科保健学専攻所属の教員を中心として、医学科専攻教員の協力の下での広範な講義と演習実施を計画している。

指導教員: 上野高義(統合保健看護科学分野、プログラム責任者)
三善英知(医療検査技術科学分野)
近江雅人(医療画像技術科学分野)

[別表] 臨床工学技士指導者育成プログラム科目表

選択必修
手術・麻酔関連技術学 2単位
循環器内科関連技術学 2単位
体外循環
MCS(Mechanical Cardiac Support) 技術学
2単位
呼吸治療・内視鏡技術学 2単位
血液浄化技術学 2単位
※科目名等は令和3年度4月時点での暫定の情報です。

臨床工学技士指導者育成プログラムを履修する学生は、上記選択必修科目6単位以上及び医学系研究科規程 別表3-1 保健学研究プログラム授業科目表 選択必修科目Aから2単位以上、選択必修科目Bから2単位以上の計4単位以上、選択必修科目Cから4単位以上の合計14単位以上を修得しなければならない。