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保健師教育コース 修業年限:2年

コースの概要

保健師(Public Health Nurse)は、より健康なコミュニティ、より安全・安心な社会を構築することを目的に、社会的公正を規範として、あらゆるライフステージの、あらゆる健康レベルの人々と、人々を取り巻くさまざまな環境に働きかけます。学部での学びを土台にして、大学院では、集団や組織、コミュニティを対象とする公衆衛生看護技術を、研究能力とともに習得します。

当コースの特色・強み
1

理論と実践の融合を図る独特のカリキュラム展開!1年次に週2日の実習と並行して週2~3日の講義・演習を行うことによって、実習で把握した課題を、講義・演習で意味づけ、背景要因とともに明確化し、解決策を探求しながらまた実習に赴くというサイクルを保証し、実践能力と研究能力を深化させます。アクショリサーチやリフレクティブ・プラクティスを取り入れ、理論と実践を融合することを通して、現場に役立つ成果創出力と、未来志向に知を積上げるコンピテンシーを養います。

2

横断科目の履修でグローバルかつ包括的な学びを保証!医科学専攻公衆衛生学コース(MPH: Master of Public Healthコース)等との横断科目を履修することで、国際的かつ包括的な視野で専門性を深めるとともに、共同研究の能力と応用力、連携・協働する能力、教育能力を高め、リーダーシップのとれる高度専門職業人としての土台を固めます。

おすすめの授業等
公衆衛生看護のコア科目は、どれも徹底したアクティブラーニングによって、保健師を目指す院生の意志ある学びを促しています!

授業・実習風景(クリックで写真が拡大します)

取得可能な資格

保健師保健師とは、看護師免許を持ち、さらに保健師の国家試験に合格し、国家資格である保健師の名称を用いて公衆衛生看護の目的を達成しようとする専門職です。

衛生管理者、養護教諭2種 衛生管理者とは、労働安全衛生法に基づき、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者です。
養護教諭とは、学校教育法に基づき、小・中・高・盲・ろう・養護学校で、児童生徒の保健管理と指導を専門とする教諭です。
いずれの免許も、保健師免許取得者は、都道府県へ申請により取得できる国家資格です。

卒業後の進路について

保健師の場合保健師教育コース修了後は、都道府県や市町村といった行政機関の保健師として、あるいは産業保健、学校保健、地域包括ケアなどの現場で活躍することができます。それぞれの実践現場で経験を積み職位をあげながら、さらに高度な実践家として認定資格に挑んだり、研究者・教育者あるいは起業家など革新的なトランジションの選択肢を開拓していくこともできます。

衛生管理者、養護教諭2種の場合衛生管理者は、事業場労働者数によって選任数が決められており、それらの事業場(産業保健)において採用され、従事します。
養護教諭は、ご存じのとおり、さまざまな学校で採用され、従事します。

担当教員について

岡本 玲子
公衆衛生看護学原論、ほか

小西 かおる
地域健康危機管理学、ほか

神出 計
予防対策論、ほか

蔭山 正子
公衆衛生看護診断・
活動展開学、ほか

小出 恵子
公衆衛生看護実践開発学、ほか

修了生からのメッセージ

阪大の保健師コースでは、各実習グループの現場での学びを、毎週の学内カンファレンスで共有・議論し、幅広い研究的な視点で深めていくことができます。少人数制で先生と保健師から手厚い指導を受けられ、受け身な学習ではなく、これからの時代の保健師活動を作っていくことへの期待とやりがいを感じています。