Global

当研究室では、既存の枠にとらわれない様々なグローバルな取り組みを推進しています。国際的、学際的、様々なグローバルな活動を実践しています。

1.
テクノロジーで個別ケアの充実を図る
Digital Health Module (DHM)
in Postgraduate Higher Education

フィンランド オウル大学医学部看護保健管理学科と大阪大学医学系研究科保健学専攻は国際学術協定を締結しております。2017-2019年に、大学院教育において、デジタル化やテクノロジーの活用をヘルスケア部門に積極的に浸透させる方略を学習することを目的に、Finnish National Agency for Educationによる大学院教育助成を受けて、「Digital Health Module in Postgraduate Higher Education」の科目を両国で開講しました。

The aim of the project was to develop, implement and evaluate an evidence-based Digital Health Module in Postgraduate Higher Education curriculum in Finland and Japan.The scope of digital health in the project includes mobile health (mHealth), health information technology (IT), wearable devices, telehealth and telemedi-cine, and personalized medicine. Digital health promotes finding healthcare solutions, efficient healthcare delivery, personalized client care and promotes health and wellbeing in the population.
The joint project answered the educational needs within the Finnish and Japanese healthcare institutions and the national needs of governments for deeper knowledge about the latest developments in digitalization and international expertise.

※Oulu大学のDHMのサイトもどうぞ(https://www.oulu.fi/healthsciences/dhm

University College London (UCL)のCivil Engineeringとの協働

大阪大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)は、認知症の予防、治療、ケアに関する総合研究拠点形成を目指した共同プロジェクトを2019年より開始しています。本プロジェクトは両大学の強みを生かした学際的アプローチですが、当研究室もそのプロジェクトの1つを担っています。
カウンターパートとなるのは、UCLの都市工学の研究者であるNick Tyler博士で、当研究室の招へい教授でもあります。

PEARL (Person-Environment-Activity Research Laboratory)のページはこちら

2.
アジアの高齢化に対応できる人材育成

毎年姉妹校であるアジアの大学4校より大学院生や学部学生が参加する高齢者ケアのサマープログラムです。本学学生との交流もあり、実習もあり、多彩なプログラムで毎年多くの学生が参加します。

Summer Program of Super Aging Society in Japan for Asian Students

Fundamentals of LTC in a Rapidly Aging Society provide the principle and scope of LTC in order to develop LTC system in a community
Japan has experienced the fastest older people population growth rate in human history. Now, the other Asian countries are expected to have even faster growth rate. This 2-week program offers an overview of comprehensive LTC system Japan has developed over the past three decades. By the end of this course the participant will understand a basic demography, scope of LTC, older people care, and management of LTC facilities. The course helps to prepare the participant for an interdisciplinary career in LTC.
Fundamentals of LTC care in a rapidly aging society aim to introduce the principles and scope of LTC and LTC-related development strategies.

サマープログラムの内容とスケジュール(参考)
3.
エビデンスに基づいた実践の推進

「研究によって蓄積されたエビデンスを実践でも使えるように」
研究機関にいても常に実践への貢献を考えています。
オーストラリア南部のアデレード大学にあるEBN (Evidence Based Nursing)を推進する非営利の国際研究機関。EBM (Evidence Based Medicine)の推進についてはコクラン共同計画が有名ですが、その看護版のようなものです。1996年にはじまり、現在では、この活動の一端を担う提携センターが世界40ヶ国以上にあり、90ヶ国以上のメンバーがセンターの提供する情報サービスを利用しています。当研究室では、そのJBIの日本のセンターであるThe Japan Centre for Evidence Based Practice (JCEBP)をサポートしています。JCEBPは、日本初のJoanna Briggs Institute (JBI)提携センターです。現在はNPO法人として運営しています。
JBIでは、①世界中の研究論文を検索・収集し、研究知見を分析・統合することでエビデンスを明らかにするシステマティック・レビュー(Systematic Review: SR)の実施、②それを実践に活用するための資料(エビデンス・サマリーなど)の作成、そして、③データベース化と情報発信をしています。また、④学会やセミナーで、エビデンスの活用や評価などについて学ぶ看護師やコメディカルスタッフの生涯学習も支えてもいます。
JCEBPの活動はこちらから
https://note.com/jcebp_office/n/n51af958d5b74
JCEBPのJBI本部のページ
https://jbi.global/global-networks/collaboration/jbc_entity?collaborator_id=177

2020年にはエビデンスを実装するための本が出ました!
『推奨すべき看護実践ー海外エビデンスを臨床で活用するー』(詳しくはこちら