研究活動

研究にご協力くださる皆様、関心をお持ちの皆様

 当講座では看護実践の進歩をめざした研究を行っています。
 当研究室で行っている臨床研究に関して、大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会の指針に基づき、情報を公開いたします。詳細は、各研究の責任者までお問い合わせ下さい。なおすべての研究が大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会や調査協力施設の倫理審査機関の承認を経て行われています。

現在進行中の研究

がん患者を対象とした研究
大阪府におけるがん患者の悩みやニーズに関する実態調査 2019年度版
  1. 研究の目的および概要
    調査の目的は、大阪府内の国指定がん診療連携拠点病院(17施設)に入院または通院中の20歳以上のがん患者さんが生活を送る上で抱えている悩みやニーズを明らかにすることです。方法は、各施設において、無記名自記式質問紙のアンケート用紙を配布し、患者さんに記入をしてもらったのち郵送にて個別に回収します。調査結果は、大阪府のがん対策の課題を明確にすることで、患者さんへの支援を検討する重要な情報になります。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    2020年3月31日まで
  4. 研究資金
    大阪府受託研究費
がん患者を対象とした研究
手術療法後の婦人科がんサバイバーの支援に関するニーズの調査
  1. 研究の目的および概要
    婦人科がん患者は手術を受けて退院後1カ月間に身体的問題だけでなく、女性性の喪失などの心理的問題や仕事などの社会的問題を抱えながら、日常生活を送っています。そのため、婦人科がん患者を婦人科がんサバイバーとして捉えて、包括的な看護支援を提供することが求められています。そこで、本研究では手術療法後の婦人科がんサバイバーの支援に関するニーズの有無、および関連要因を明らかにし、婦人科がんサバイバーへの看護支援の示唆を得ることを目的としました。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成31年3月~令和2年3月末
  4. 研究資金
    なし
がん患者を対象とした研究
悪性脳腫瘍患者の家族に対する看護支援プログラムの作成を目指した研究
  1. 研究の目的および概要
    悪性脳腫瘍(原発性・転移性)は進行が早く予後が厳しい場合も多い疾患です。特に患者さんの認知機能が低下してしまうこともあり、患者さんの家族はその療養生活を支えた上で、自らの生活も成り立たせなければなりません。本研究は、看護師がどのようにそうした家族の苦悩やニーズを把握しケアを行っているか、実態を明らかにしたいと考えています。
  2. 研究責任者・所属
    辰巳有紀子 看護実践開発科学講座(助教)
  3. 研究実施予定期間
    平成30年4月~令和4年3月末
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
生体肝移植ドナー・レシピエントを対象とした研究
生体肝移植ドナーの肝提供手術後の長期的予後について
―術後1年以上経過したドナーの身体的問題について―
  1. 研究の目的および概要
    本研究は、生体肝移植ドナーの長期的予後を明らかにすることを目的とする。具体的には、生体肝提供手術を受け一年以上経過したドナーの、創や腹部の状態、消化器症状等の後遺症、脂肪肝などの身体的問題に着目し実態を把握する。客観的データを得ることで、ドナーの長期的予後を正確に把握し、必要とされる支援を検討する。なお、生体肝移植ドナーの術式にはレシピエントの年齢(体格)が考慮されていること、およびドナーの受診状況にはレシピエントの予後や身体状況が影響することをふまえ、レシピエントのデータによる比較検討を行い、詳細な実態の把握に努める。
  2. 研究責任者・所属
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理委員会承認後~2019年3月31日
  4. 研究資金
    科学研究費補助金
生体肝移植ドナー・レシピエントを対象とした研究
生体肝移植ドナーの術後支援に向けた相談システムの開発と評価
  1. 研究の目的および概要
    本研究は生体肝移植ドナーに対する支援の一形態として「相談システム(=相談窓口)」を開発し、試行的運用を通して有用性と課題を明らかにし、効果的な術後支援の在り方を検討することを目的としています。具体的には相談窓口の運営を通して、相談方法(面談/メール/電話等)への志向や相談内容、求められる利便性といったニーズを明確化し、術後の生体肝移植ドナー支援における問題点や解決すべき課題を明らかにすることです。
    現在は、上記計画を実現するための基礎情報収集のため、以下のテーマに関して調査を実施しています。
    テーマ:生体肝移植ドナーの肝提供手術後の長期的予後について―術後1年以上経過したドナーの身体的問題について―
    生体肝提供を行ったドナーの術後の長期的な問題として、肝機能、創、腹部の状態、消化器症状およびその他の身体的な問題に関して客観的データを把握し、術後1年以上経過した生体ドナーの身体状況について、実態を明らかにすることを目的としています。
  2. 研究責任者・所属
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成27年度~31年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
慢性心不全患者を対象とした研究
仕事を持つ心不全患者の療養行動支援における慢性心不全看護認定看護師のアセスメント視点ならびに看護実践内容の明確化
  1. 研究の目的および概要
    (工事中)
  2. 研究責任者・所属
    山下亮子 看護実践開発科学講座(招聘教員)
  3. 研究実施予定期間
    平成26年~28年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 若手研究(B)
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
日本で就労する中国人看護師のEnd-of-Life careに関する看護実践および困難について
  1. 研究の目的および概要
    日本では看護師不足の問題を解決するために、2006年に経済連携協定にて外国人看護師の受け入れが始まった。同時に協定のない国からも外国人支援団体NPOなどの私的な組織を介して多くの中国人看護師を受け入れている。2018年の厚生労働省の統計では専門的・技術的分野在留資格を持っている中国人労働者が年々増加していることが示されている。高齢化が進んでいる日本では、中国人看護師はEnd-of-Life careに関わる機会も増えてきて、そしてEnd-of-Life careにおける日本の文化を理解し、対応できる能力を求められる。看護現場でそのような看護実践を明らかにすることで、中国人看護師への教育・管理への支援策を提供し、より質の高い看護につなげたいと考える。そこで本研究の目的は日本で看護資格を取得し病院で勤務している中国人看護師のEnd-of-Life careに関する看護実践および困難について明らかにすることを目的とし、半構成的面接法を用いて、質的記述的研究を実施する。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理審査委員会承認後~2020年3月31日
  4. 研究資金
    なし
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
法的に脳死と判定された患者が脳死下臓器提供に至る期間における尊厳を守るための看護実践
  1. 研究の目的および概要
    法的脳死判定を受け脳死下臓器提供を控えた患者に対して、提供臓器を保護するドナー管理をしながら、その人らしい生き方を支援するケアは、看護師にとって心理的負担や困難感があるといわれているものの、その具体的内容は明らかにされていない。心停止を死とみなすことが一般的な日本人にとって、脳死は人の死と認識し難いとされ、日本人の特性を考慮した関わりを見出す必要がある。こうした看護実践の内容やその意義を明らかにすることで、今後脳死下臓器提供事例を経験する看護師にとって貴重なケアの指針を得るだけでなく、困難感の軽減に繋がる。 そこで本研究では2回目の法的脳死判定から脳死下臓器提供に至るまでの期間で、患者の尊厳を守るために実施された看護実践の内容を明らかにすることを目的とし、脳死下臓器提供可能施設において脳死下臓器提供を経験した看護師に対し、半構成的面接法を用いて、質的記述的研究を実施する。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理審査委員会承認後~2020年3月31日
  4. 研究資金
    なし
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
健康高齢者における終末期医療・介護リテラシー
  1. 研究の目的および概要
    健康高齢者の終末期医療・介護についての意識、準備行動に関し、特に「終末期医療・介護に関するヘルスリテラシーの現状、将来の介護に関する知識、予防行動」と「EOL Discussionの意識と現状」を明らかにすることを目的とした研究を行っています。300名程度の健康高齢者を対象とした調査を行うことで、健康高齢者の終末期医療や介護についての意識や準備行動が明らかになり、病前からの準備のあり方に示唆を得られると想定しています。
  2. 研究分担者・所属
    辰巳有紀子 看護実践開発科学講座
    畠中香織  看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成29年7月~令和4年5月
  4. 研究資金
    なし

終了した研究

がん患者を対象とした研究
終了
薬物治療を受ける進行・再発大腸がん患者のストレスの状態と折り合いをつける力と関連要因
  1. 研究の目的および概要
    進行・再発大腸がん患者の薬物治療は抗がん薬と分子標的薬の開発により生存期間の延長が見られるようになりました。しかし、長期にわたる治療において患者さんは、薬物治療による多様な副作用、痛みや不安など身体的心理社会的苦痛を体験し、それらのストレスと折り合いをつけながら生活を継続されています。そこで、本研究では、薬物治療を受ける進行・再発大腸がん患者さんのストレスと折り合いをつける力にはどのような関連要因があるのかを明らかにし、折り合いをつける力を高める看護支援に示唆を得ることを目的としました。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成30年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(B)
  5. 連絡先
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
がん患者を対象とした研究
終了
手術後の乳がん患者における外見変化による心理的苦痛の実態と関連要因
  1. 研究の目的および概要
    手術後の乳がん患者さんは、乳房の変形・喪失やリンパ浮腫などの外見変化に対する心理的苦痛を抱えながら、外来通院や社会生活を継続しておられます。近年、がん治療に伴う外見変化が、社会生活を送るがん患者さんの問題として大きく挙げられ、看護師には外見変化への支援が求められています。しかし、外見変化による心理的苦痛の実態や経時的な変化、社会的背景や看護支援などといった関連要因は明らかになっていません。
    本研究は、手術後の乳がん患者さんを対象にアンケート調査を行うことで、がん治療に伴う外見変化による心理的苦痛の実態と関連要因を明らかにすることを目的としています。これらが明らかになることで、外見変化に対する看護支援の充実や、乳がん患者さんの生活の質の向上が期待できると考えています。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成30年3月29日~平成31年3月31日
  4. 研究資金
    公益財団法人大阪対がん協会 平成29年度がん研究助成奨励金
がん患者を対象とした研究
終了
児童をもつ乳がん患者が外来化学療法を受ける際の母親役割達成感とその関連要因
  1. 研究の目的および概要
    研究の目的は、児童を持つ乳がん患者さんが外来化学療法を受ける際の母親役割達成感とその関連要因を明らかにすることです。児童を持つ乳がん患者さんが外来化学療法によって副作用が出現するなか、「母親役割達成感」が得られるような看護介入のあり方を検討します。
  2. 研究責任者・所属
    井上佳代 看護実践開発科学講座博士後期課程3年
  3. 研究実施予定期間
    平成29年度~平成30年度
  4. 研究資金
    公益財団法人安田記念医学財団 平成28年度癌看護研究助成
がん患者を対象とした研究
終了
小児がん経験者のホルモン療法に対するアドヒアランスの様相
  1. 研究の目的および概要
    小児がんの治療成績向上に伴い、小児がん経験者の晩期合併症への対応が課題となっています。なかでも性腺機能異常は将来の妊孕性にかかわるため重要な問題であり、性腺機能が低下している場合ホルモンの補充が必要です。本研究の目的は、性腺機能が低下した小児がん経験者がホルモン療法をどのように生活に取り入れているのかそのアドヒアランスの実態を明らかにすることです。その実態が明らかになるとアドヒアランスの維持、向上のための看護支援が明確になり、治療継続を支援するための看護の基礎資料となると考えています。
  2. 研究分担者・所属
    林みずほ がん看護高度実践看護師コース博士前期課程
  3. 研究実施予定期間
    平成29年6月~平成30年3月31日
  4. 研究資金
    公益財団法人大阪対がん協会 平成28年度がん研究助成奨励金
がん患者を対象とした研究
終了
緩和ケア認定看護師のデスカンファレンス運営における困難の実態調査
  1. 研究の目的および概要
    看護師は日常的に患者の臨終や看取りの場面に遭遇し、援助を通して関わりの深い患者を失うことに伴うグリーフ(悲嘆)を経験するため、看護師に対するグリーフケアの必要性が明らかになっています。そのグリーフケアの具体的な方法の一つとしてデスカンファレンスがあります。参加者のグリーフケアになるようなカンファレンスにするためには、進行役がカンファレンスを効果的に運営することが重要です。そこで、本研究の目的は、デスカンファレンスを実施する際、運営・進行役を担う緩和ケア認定看護師が抱える困難を明らかにし、参加者にとって効果的なグリーフケアになるようなデスカンファレンスの運営についての示唆を得ることです。日本看護協会のHPに名前を公開している近畿地方で勤務する緩和ケア認定看護師に郵送法による自記式質問紙調査を行う予定です。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理委員会承認後~平成30年3月31日
  4. 研究資金
    運営費交付金
  5. 連絡先
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
がん患者を対象とした研究
終了
薬物治療を受ける進行・再発大腸がん患者のストレスの状態と折り合いをつける力の明確化
  1. 研究の目的および概要
    進行再発大腸がんの薬物治療は抗がん剤と分子標的治療薬の開発により生存期間の延長が期待できるようになりました。その一方で、患者さんは長期間にわたり多様な副作用、痛みや不安など身体的心理社会的苦痛を体験し、ストレスフルな状況にあると考えらます。本研究の目的は、薬物治療を受ける進行・再発大腸がん患者のストレスと折り合いをつける力はどのようなものであるか、またどのようなことがストレスと折り合いをつける力に関連しているかを明らかにすることです。10名の対象者にインタビューをする質的記述的研究です。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成28年~29年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(B)
  5. 連絡先
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
がん患者を対象とした研究
終了
化学療法誘発末梢神経障害を持つ患者の転倒に影響する危険因子の明確化
  1. 研究の目的および概要
    本研究の目的は、外来化学療法中の化学療法誘発末梢神経障害があるがん患者の転倒の実態と転倒の危険因子を明らかにすることです。がん患者は、貧血や倦怠感、痛み、がんの進行により、がん以外の患者よりも有意に転倒を起こしやすいといわれています。その上、治療の副作用として化学療法誘発末梢神経障害がおこると下肢のしびれや感覚異常が出現することもあります。化学療法誘発末梢神経障害を持つ患者さんを対象に自記式質問紙調査を行い、転倒の実態と危険因子を明らかにすることを目指しています。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成27年~28年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
がん患者を対象とした研究
終了
大阪府におけるがん患者の悩みやニーズに関する実態調査
  1. 研究の目的および概要
    調査の目的は、大阪府のがん体験者が治療を受けたり社会生活や日常生活を送ったりする上で抱えている悩みやニーズとその対応を聞き、必要としている支援を明らかにすることです。調査結果は、平成29年度末に策定される次期がん対策推進計画における重要な情報になります。
  2. 研究責任者・所属
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成29年3月31日まで
  4. 研究資金
    大阪府委託調査
生体肝移植ドナー・レシピエントを対象とした研究
終了
レシピエント移植コーディネーターが考える生体肝移植ドナー、レシピエント、家族が抱える課題と必要な支援
  1. 研究の目的および概要
    生体肝移植は、ドナーとレシピエントが近親者であるため、脳死臓器提供とは異なる家族内の関係性の問題が移植後にも生じやすいと考えられます。レシピエント移植コーディネーターは、ドナーやレシピエントの意思決定場面や移植手術前後に継続して関わることで、家族の問題を把握し、必要とされる支援に関して深い見識がある存在と考えられます。そこで本研究は、レシピエント移植コーディネーターに生体肝移植後の家族内の問題に関してインタビュー調査を行い、生体肝移植ならではの課題と術後に必要とされる支援を明らかにすること目的としています。
  2. 研究責任者・所属・連絡先
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
    E-mail : laneige☆sahs.med.osaka-u.ac.jp
        (☆…@に変えてください)
  3. 研究実施予定期間
    平成27年5月~平成30年3月
慢性心不全患者を対象とした研究
終了
仕事を持つ慢性心不全患者のライフスタイルに即した療養行動実施の看護援助指針の開発
  1. 研究の目的および概要
    (工事中)
  2. 研究責任者・所属
    山下亮子 看護実践開発科学講座(招聘教員)
  3. 研究実施予定期間
    平成26年~28年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 若手研究(B)
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
終了
看護師・介護士及び医療系専攻学生におけるエンディングノートについての認識
  1. 研究の目的および概要
    看護師・介護士および医療系専攻学生におけるエンディングノートに関する認識の実態を調査することを目的とした研究を行っています。医療に携わっている看護師・介護士および医療者の卵である医療系専攻学生を対象とした質問紙調査を行います。その結果の分析により、看護師・介護士および医療系学生のエンディングノートの知識や認識とその関連要因が明らかになると想定しています。多死社会を支える医療者の終末期医療への準備行動への認識が明らかになり、この結果を社会に還元することで、少数のマンパワーで多死を支える社会づくりの一助にしたいと考えます。
  2. 研究分担者・所属
    辰巳有紀子 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成29年7月~平成30年3月
  4. 研究資金
    なし
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
終了
救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割葛藤とその対処に関する研究
  1. 研究の目的および概要
    本研究の目的は、救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割に関する葛藤と、バーンアウトや終末期ケア態度について、役割葛藤への対処としてのセルフ・コンパッション(Self-compassion;自分への思いやり)に注目し、これらに影響する要因を明らかにすることです。救急領域は、救命することを第一義とする一方で、その特性上看取りが多い領域です。適切な治療を尽くしても救命の見込みがないと思われる状況では終末期ケアも重要となっています。本研究では、救命することを第一義としながらも終末期ケアを実践する救急看護師の役割葛藤に着目し、救急看護師への心理的支援のための示唆を得るために、救命救急センターに勤務する看護師を対象に無記名自記式質問紙調査を実施しています。
  2. 研究分担者・所属
    佐竹陽子 看護実践開発科学講座博士後期課程3年
    奈良県立医科大学医学部看護学科成人看護学
    荒尾晴惠 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    平成28年度~平成30年度
  4. 研究資金
    文部科学省科学研究費補助金 若手研究(B)
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
終了
三次救急医療機関における終末期患者家族の代理意思決定へのプロセスを支援する看護師の関わり
  1. 研究の目的および概要
    本研究の目的は、三次救急医療機関における終末期患者家族の代理意思決定へのプロセスを支援する看護師の関わりを明らかにすることです。
    三次救急医療機関で終末期と判断された症例では、多くの場合患者に代わり家族員が患者の生命に関わる意思決定を担わなければなりません。代理意思決定は家族に大きな負担を強いる深刻な問題であり、家族に対する医療者の関わりの重要性が指摘されています。
    三次救急医療機関における終末期患者家族の代理意思決定プロセスの支援として看護師が情報収集やアセスメントなど潜在的・直感的に実施している看護を明確にすることで、今後の看護介入に生じる困難の解決への示唆を得ることができると考えています。
  2. 研究者連絡先
    前中夕紀 看護実践開発科学講座博士前期課程
  3. 研究実施予定期間
    平成29年3月~平成30年3月31日
  4. 研究資金
    なし
End of Lifeにおける患者・家族支援に関する研究
終了
認定看護師の考える救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者とその家族に対する看護実践の実態と困難
  1. 研究の目的および概要
    3次救急領域に搬送される患者の抱える問題の一つに、意思確認が困難なまま終末期に至ることが挙げられる。終末期の一つの形である脳死とされうる状態においては、延命治療の選択肢もある中で、臓器提供の意思決定を行う家族の心理的負担が大きく、看護支援が重要である。しかし、現時点で「脳死とされうる状態」における看護実践に関する報告は、事例報告に留まっており、まずは現状を把握することが必要であると考える。また、一般に終末期の患者とその家族の看護実践において、看護師は困難を感じることが多く、「脳死とされうる状態」においては困難感も増大すると考えられる。そこで本研究では、脳死とされうる状態の患者とその家族に対する看護実践の具体的内容と、そこに生じる困難感を明らかにすることを目的とし、救急領域において個人、家族及び集団に対して熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践している救急看護認定看護師に対し、無記名自記式質問紙調査を実施する。
  2. 研究責任者・所属
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理審査委員会承認後~2020年3月11日
  4. 研究資金
    なし
看護教育に関する研究
終了
高校生の臓器提供の意思表示に関連する要因
  1. 研究の目的および概要
    高校生は臓器提供意思表示を行うことができる15歳以上であることに加え、運転免許の取得などを始めとする臓器提供に関する意思表示の手段や機会を獲得していく段階にあると言える。そうした段階にある高校生が、臓器提供に関する正確な情報や知識を得ていることは、適切な意思決定をしていくにあたり重要である。また、現段階で高校生の得ている情報や知識はどのような環境要因と関連があるかを検討することで、若い世代の意思決定において今後、改善すべきことなど多くの知見が得られる。 そこで、本研究は、本邦の高校生が、臓器提供やそれに関わる脳死などの事象に関して、どのような知識や考えをもっているのか、そうした知識や考えはどのような環境要因と関連があるのか検討することを目的として、無記名自記式質問紙調査を実施する。
  2. 研究責任者・所属・連絡先
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
  3. 研究実施予定期間
    倫理委員会承認後~2019年3月29日
  4. 研究資金
    なし
看護教育に関する研究
終了
看護系大学における発達障害学生に対する合理的配慮
  1. 研究の目的および概要
    2016年4月「障害者差別解消法」が施行され、障がい学生に対する支援体制の整備は急務となっています。しかし、発達障害においてはニーズが適切に表明なされていない中で支援を検討する難しさと、国家資格を付与する高等教育機関として妥当な合理的配慮を見極めていく困難があります。本研究では、看護系大学に所属する教員を対象として無記名自記式質問紙調査を実施し、臨地実習における発達障害学生に対する配慮に関して、事例を収集し支援の実態を明らかにするとともに、現段階における合理的配慮に関する看護教員の見解を明らかにすることを目的としています。
  2. 研究責任者・所属・連絡先
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
    E-mail : laneige☆sahs.med.osaka-u.ac.jp
        (☆…@に変えてください)
  3. 研究実施予定期間
    平成28年度~平成29年度
  4. 研究資金
    平成28年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」による特に優れた女性教員の研究支援
看護教育に関する研究
終了
大学生の一次救命処置の認識に関する実態調査
  1. 研究の目的および概要
    救急医療分野において、突然の心肺停止(cardio pulmonary arrest: 以下CPA)が課題となっています。CPA患者の救命には、現場に居合わせた一般市民による一次救命処置(Basic Life Support: 以下BLS)が不可欠であり、BLSの実施の有無により生存率、社会復帰率が大きく左右されることが明らかになっています。そのため、一般市民がBLSに関する教育を受け、CPA患者に対して適切にBLSを実施する必要があり、今日では講習会が学校等で行われています。しかし、そうした講習会に関して、特に学生の受講率が低いという現状があります。本研究では、大学生を対象に無記名自記式質問紙調査を行い、BLSやその講習会に対する思い、BLS実施に関する自信や不安、知識の程度といった現状を明らかにすることを目的とします。
  2. 研究責任者・所属・連絡先
    師岡友紀 看護実践開発科学講座
    E-mail : laneige☆sahs.med.osaka-u.ac.jp
    (☆…@に変えてください)
  3. 研究実施予定期間
    倫理委員会承認後~平成30年3月31日
  4. 研究対象者の親権者、未成年後見人が拒否できる機会を保障する方法
    本研究の対象者は一般大学生で未成年である場合が考えられますが、侵襲性がないため、親権者、未成年後見人が拒否できる機会を保障することで、対象者からインフォームドコンセントを受けます。本研究の参加を辞退したい場合には、上記の連絡先に連絡することによって本研究への参加を拒否することが可能です。なお、研究終了後(平成30年3月31日以降)、及び既に研究結果の一部を発表している場合など、ご希望に沿えない場合がありますのでご了承ください。

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