学部教育

学部教育(講義・実習)

保健学科検査技術科学専攻・看護学専攻を対象に微生物学総論講義を、検査技術科学専攻ならびに大学院を対象に、臨床微生物学、感染制御学などの講義、実習を担当しています。

微生物学の学習のポイント

微生物学は、感染症発症の原因である病原微生物の人体(宿主)への感染ならびに病原性発現に至る分子レベルでのメカニズムを理解し、それらを微生物検査、感染症に対する予防、治療への応用を理解することを目的とします。

検査技術科学専攻の学生は、感染症診断を正しく行うために必要な微生物学の知識と原理を詳細に習得していく必要があります。 これらの内容を理解することにより、感染症の原因菌の同定、感染の既往の有無などを明らかにする各種検査方法の基本原理を理解するとともに、その検査方法の限界、そしてそれを補うための新たな検査システムの構築に生かしていくことができます。

看護科学専攻の学生については病院管理、衛生管理、そして感染症対策に精通した看護師になるために必要な基本知識の習得が必要です。 細かい内容よりむしろ感染症と感染防御の関係と感染を防止するために必要な措置について必要とされる原則(上図を基本にプラス滅菌・消毒、衛生管理などの基本知識と原理)をしっかり身につけるようにしていきます。

学部教育(特別研究)

検査技術科学専攻の4年生の前期にかけて、「特別研究」があります。私は、この科目を「プロフェッショナルの臨床検査技師、あるいは最先端医療に携わる研究者になるための入門教育」と位置づけ、「ある課題について、教員、先輩たちの指導、アドバイスの下で自ら考え、解決していく」ことができるように指導していきます。

研究では、教員の綿密なサポートの下、実験計画の策定、実験の実施、実験結果のまとめと考察、次の実験計画の策定というように研究をすすめていきます。 そして、最後に特別研究の内容を論文およびスライドなどで発表します。

特別研究では、研究課題を取り上げて、その課題を解決していくことを目標とします。これは、自分が中心となって課題をすすめていく能力を高めるだけでなく、課題遂行の中で必要とする研究仲間たちとのコミュニケーション能力を高めることも重要です。研究仲間たちとの交流も積極的にすすめていきましょう。

大学院教育

大学院医学系研究科保健学専攻生体病態情報科学講座の博士前期課程および後期課程のうち、本研究室に所属する学生に対して、研究を通じてある課題を解決し社会に大きく貢献できる素晴らしい人材の養成や最先端医療の発展に寄与できる世界に発信できる優秀な研究者(ここでは最先端の微生物学、感染症学、医学、臨床検査学分野の発展に寄与する世界的な研究者を指します)の養成を目的として教育をすすめていきます。

大学院教育のポイント

最先端医療に携わる研究者として活躍していくためには、現在の研究の背景を把握した上で、今なお存在する謎を明らかにするための研究課題ならびに計画を立案し、それを遂行できるようにしなければなりません。そのため、当研究室では、下図に記載する方法などを用いながら、研究者として成長していくための教育をすすめていきます。

大学院教育はマンツーマン教育を基本とするため、

  • 大学院生それぞれの能力、個性、志向に合わせた研究指導を行う
  • 大学院生との綿密なコミュニケーションをとりながら、きめ細かい指導を行う

に留意して教育をすすめていきます。

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研究室での大学院教育のポイント

研究内容について

微生物学・感染免疫学および、それらの研究をベースとした感染症に対する臨床検査方法や治療・予防方法の開発に関する最新の研究を進めていきます。(その研究内容の一部の紹介についてはここをクリック)

研究成果は、学会発表や科学論文の発表の形で公表します。当研究室では、国際学会や著名な英文科学雑誌での研究発表を目標とします。世界中に自分たちの最新の研究成果をどんどん発信し、世界に発信できるようにがんばっていきましょう。

研究室では毎年いくつかの学会で研究成果を発表を目指します。