大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
看護学専攻/総合ヘルスプロモーション科学講座
地域ヘルスケアシステム科学研究室 Health Care System Science, Osaka University Graduate School of Medicine, Division of Halth Sciences

研究

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共同研究

概要・方針

難病療養者の医療ネットワークの構築、地域課題を解決する関係機関の連携、地域看護診断に基づく保健活動の展開、既存の地域ネットワークを活かした防災対策など、地域の課題を明らかにし、多職種・多機関が協働し、持続可能な地域ケアシステムを構築することを目指しています。

現在の取り組みと主な実績

在宅神経難病療養者の地域ケアシステムの構築に関する研究

場所 兵庫県加東健康保健事務所
期間 2013年4月~現在

地域看護診断の結果に基づき、地域の関係機関によるワークショップを重ね、診断後から早期の支援体制の強化、在宅看取りの質向上につながった。

地域・職域連携推進事業 健康づくり・受動喫煙防止対策に関する研究

場所 大阪府守口保健所
期間 2013年4月~現在

教育委員会を通じ小中学生の保護者を対象に調査を行い、GISによる野菜摂取と禁煙行動の関連を明らかにした。野菜に関する川柳の募集、全面禁煙施設への協力依頼などの活動を通じ、健康意識の向上、受動喫煙防止行動の推進につながった。

地域・職域連携推進事業 糖尿病重症予防に関する研究

場所 大阪府吹田保健所(2021年4月から中核市になり吹田市保健所)
期間 2014年4月~現在

地域看護診断の結果に基づき、若い世代の健康診査受診率向上を目指した動画の配信、糖尿病と歯周病の関連に関する動画およびリーフレットの配信などの活動を通じ、住民の健康意識改革に貢献した。

母子愛着形成プログラムの効果に関する研究

場所 大阪市北区保健センター
期間 2018年4月~現在

母子愛着形成プログラムの効果について、プログラム参加者への半構造化面接およびアンケート調査により、地域特性が明確になり、育児不安の軽減、ママ友との関係構築、生活満足度の向上につながることが明らかにされた。

医療的ケア児のための防災拠点寺院ネットワーク:医ケア防災寺院ネット

場所 浄土宗願生寺
期間 2021年9月~現在

医療的ケア児のための防災対策に関する、地域の課題、医療的ケア児および家族のニーズなどを把握し、プロジェクトの方向性について確認した。減少児をモデルとした取り組みに賛同する寺院を募り、活動の拡大を図る予定である。

これまでの主な取り組み

保健活動の質の評価指標開発

期間 2010年~2020年

母子、健康づくり、高齢者、精神、難病、感染症、産業分野の保健活動の質評価指標を開発し、全国の保健所および保健センターで活用している。

稀少性難治性疾患患者に関する医療の向上及び患者の支援のあり方に関する研究

期間 2010年~2020年

難病保健活動の人材育成のあり方、「難病対策地域協議会」の活用について、アクションリサーチの手法を用いて、難病支援体制の構築に貢献した。

大阪府藤井寺保健所 地域・職域連携推進事業

期間 2013年~2017年

地域看護診断の結果に基づき、コンビニエンスストアの管理者の健康増進活動を通じ、若い世代の従業員の健康意識の改善に貢献した。

難病患者在宅医療支援事業

期間 2014年~2020年

大阪大学医学部附属病院の神経難病患者の在宅療養支援課題を明確にし、地域かかりつけ医との連携促進活動を通じ、在宅支援体制の整備に貢献した。

大阪府河内長野市 地域診断に基づくソーシャルキャピタルの醸成に関する研究

期間 2014年~2020年

保健師の地区担当ブロック毎に地域看護診断による地域特性を明確にし、地域の健康推進委員の発掘および人材育成活動を通じ、ソーシャルキャピタル醸成に貢献した。

Maternal and Child Care Education and Bacteriological Research for Domestic use of Water in Sudan ハルツーム州シャルガニール郡における僻地診療改善プロジェクト
JICA草の根技術協力事業(大阪大学・Alzaiem Alazhari University・NPOロシナンテス協働活動研究)

期間 2015年~2016年

大阪府新任期保健師の成長に係る要因(平成28年度全国保健師長会調査研究事業)

期間 2016年~2017年

大阪府保健師の全新任保健師に対し、2回/年保健師活動能力を評価し、2年間の変化の特徴を明らかにし、現任教育に貢献した。