高槻中・高校 第32回外国人研究者によるグローバルセミナーの記事を掲載しました。
「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) アザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」の体験、紹介ブースへ参加」の記事を掲載しました。
「香港大学看護学部3年生のインターシップ研修」の記事を掲載しました。
「Mini-Workshop on USM-UOsaka Research Collaboration」の記事を掲載しました。
「Xinxiang 医学大学 保健学科来訪」の記事を掲載しました。
2025年6月17日
私の名前はアリス・ヤングと申します。心理学の学士号を取得しており、現在は神出教授の研究室でフルブライト・フェローとして研究を行っております。
この報告書を始めるにあたり、まずはグローバルな文化交流を重視する素晴らしいイベントにお招きいただいた高槻高校の皆様に、心より感謝申し上げます。また、この機会をご提案くださった神出先生にも、重ねて御礼申し上げます。
2025年6月17日、私は高槻高校にて講師としてお招きいただく光栄にあずかりました。今回の訪問の目的は、日本での研究経験を共有するとともに、アメリカの救急医療体制について簡単にご紹介することでした。私の日本での研究の主な関心は「事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)」にあります。これは、将来の患者の治療方針、とりわけ終末期医療に関する意思を文書で示すものです。そのため、私の研究は非常に繊細で話しづらいテーマであることもありますが、今回お話をさせていただいた学生の皆さんがとても前向きに耳を傾け、積極的に参加してくださったことを嬉しく思いました。小林助教にご同行いただき、午前10時半頃に学校へ到着し、高槻高校校長の工藤先生より、学校の歴史についてのご説明をいただきました。
その後、簡単なご挨拶を交わし、多学年の生徒の皆さんが待つ会議室へと向かいました。私は、先述のテーマについて発表を行い、その後、生徒の皆さんとの質疑応答の時間をとりました。この質疑応答は非常に楽しく、有意義なものとなりました。発表は約30分間で、生徒の質問の多くは私の研究内容に関するものでした。特に「事前指示書」に関心を寄せてくださる生徒が多く、高齢者ケアに熱心な若者たちの姿に大きな喜びを感じました。学生の皆さんからは、「なぜ高齢者はアドバンス・ディレクティブを使いたがらないと思いますか?」や、「なぜアメリカ人の方が日本人よりもアドバンス・ディレクティブについてよく知っているのでしょうか?」といった質問がありました。また、生徒の皆さんは語学学習についても関心を持っており、自信をもって英語を使いこなす姿にはとても感動しました。
その後、横山先生に校内をご案内いただき、教室やグローバルラーニングセンターを見学しました。センターでは、生徒の皆さんがアメリカやイギリスを訪れる機会を持てること、そして過去に訪れた海外からのお客様による多くの記念品が展示されている様子を拝見し、大変感激いたしました。最後に、美しい図書館を訪れ、熱心に学習する生徒の皆さんの様子を拝見することができました。
今回の訪問は本当に素晴らしい経験となり、このような大切な機会に参加できたことを心から光栄に思っております。生徒の皆さんが今後も努力を重ねられることを願っておりますし、グローバルな視点を持ちたいと願う日本の生徒の皆さんのネットワークとして、今後もつながっていけたら幸いです。
2025年5月4日~5月10日
大阪・関西万博のギャラリーWESTで、2025年5月4日~10日までの7日間、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所企画の「未来の野外診療所~ゼロ・エミッションの災害医療~」において、産業技術総合研究所の柴田崇徳先生が出展したアザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」の体験、紹介ブースに保健学科等の学部生、大学院生、教員合わせてのべ50名程がボランティアスタッフとして参加しました。
「パロ」は、現在日本では、厚生労働省等の「介護テクノロジー」の重点分野「認知症生活支援・認知症ケア支援」のための「選定機器」として認知症ケアに用いられている他、「認知症」や「せん妄」の症状緩和効果が認められています。医療福祉制度が異なるアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどでは、非薬物療法としてエビデンスのある「医療機器」の扱いとなっており、退役軍人のPTSDへの治療やケア、小児集中治療現場でのメンタルケアなど、海外50カ国以上において利用されています。ボランティアスタッフは、「パロ」の開発者である柴田先生から直接指導を受けて来場者に説明および体験サポートをしました。
ブースには、国内外の子どもから高齢者まで、多様な年代の方々の訪問が数多くありました。みなさんパロを抱っこすると一様に笑顔になり、背中をなでたり、話しかけたりと大変喜んで、関心を持っていただきました。そして、説明するボランティアスタッフ自身もすっかりパロに癒されて、笑顔の多い大変有意義な万博への参加の機会となりました。
万博来場者の「パロ」体験の様子(写真はすべて産業技術総合研究所提供)
2025年4月21~5月16日
香港大学看護学部3年生4名が、2025年4月21日(月)~5月16日(金)の3週間、本学でインターシップ研修を行いました。香港大学とは2018年にMOUを締結し、香港大学が主催するHong Kong International Nursing Forum や短期インバウンド交流プログラムなどに、本学の教員、学部生・大学院生も多く参加し、学術交流を続けています。
インターシップ研修は看護学専攻の全領域の教員・大学院生が担当しました。各領域の特徴を学習できる3週間のプログラムが企画されていました。最終日にはインターシップ研修の学びの会を開催しました。研修で学んだ日本の医療・看護・保健事業等を香港の事例と比較した素晴らしい内容の発表がされました。
母子保健に関するセミナーを本学院生と共に開催。院生からは、「Japan’s Perinatal Healthcare & Women’s Health System」と「Perinatal mental Health in Japan」についてプレゼンがされました。
車いすユーザーの人たちと学ぶユニバーサルデザインのワークショップの最後のグループ写真。3時間話し合った達成感です。
車いすユーザーのこれまで感じた生きにくさの体験を真剣に聞いているところです。スピーカーは本学卒業生です。
車いすユーザーの人たちと学ぶユニバーサルデザインのワークショップのグループ発表の様子です。
学生はそれぞれの関心のある領域について、日本で学んだことをもとに学びを深めて、素晴らしい発表をしました。
2025年4月11日
2025年4月11日に吹田キャンパス センテラス3階にてマレーシア科学大学と大阪大学の研究協力に関するワークショップが開催されました。現在、保健学科ではOUICP(Osaka University International Certificate Program)の一環としてASEAN地域の大学院生および学生に対して「Frontiers in Radiation Therapy and Medical Imaging Technology」プログラムを提供しています。本ワークショップでは、保健学科の国際交流推進担当教員の皆巳和賢准教授が保健学科の国際交流の取り組みと提供プログラムの詳細を紹介しました。マレーシア科学大学からは学長、副学長を含む4名の参加、大阪大学からは12名の参加があり、活発な意見交換がなされました。
2025年4月7日
2025年4月7日に中国のXinxiang 医学大学から、学長と附属病院の医院長を含めて、5名の代表団が保健学科を訪問されました。Xinxiang 医学大学は、中国でTop30に入る大学で、看護学校設立からスタートして、現在は5つの付属病院と20の関連病院を抱え、病院評価・大学評価共に、高い医療研究機関との評価を受けている大学です。今回は、初の訪問ということもあり、石田保健学科長をはじめとし、国際交流センターにより大阪大学の紹介がなされました。Xinxiang 医学大学の紹介もなされ、両大学で今後どのような交流の可能性があるか活発な意見交換がなされました。