看護疫学研究室

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学術及び政策に寄与する厚生労働省や文部科学省の複数の研究プロジェクトに着手し、超高齢社会における地域包括ケアシステム構築に向けた看護のエビデンス化を目指した研究を重ねてきています。がんや認知症の予防から看取りまで、すべての高齢者に対する看護のあり方について、考えていきます。

教授 保健学博士 福井小紀子
看護学は幅広い分野にまたがる学問領域です。多分野多職種と連携した活動を「攻め」の姿勢で行い、看護の対象となるすべての人のため、そして看護の学問的発展に貢献するために力を注いでいきます。
准教授 看護学博士 山川 みやえ
日々、高齢者の味わい深さを痛感する毎日ですが、このごろは臨床に貢献する大学での研究のあり方についての課題が明らかになってきました。さらにモチベーションをあげてまいります。
助教 保健学修士 樋口 明里
研究と臨床経験を通して老年看護の幅広さと面白さを感じている毎日です。教育者・研究者として学生と関わる中で看護の楽しさを共有し、一緒に成長していけたらと思います。
大学院生:個性豊かな院生を紹介します。
博士後期課程
D1 柴 珠実
博士前期課程
M2 大濱悦子、寺田沙耶、南川美月、森木友紀
M1 長澤 史
学外の研究メンバー
池崎澄江(千葉大学)
上杉裕子(神戸大学)
岡田 圭(Visiting Nurse Services in NYスピリチュアルカウンセラー)
岡本有子(日本赤十字看護大学)
加藤雅志(国立がん研究センター)
鎌田大啓(株式会社Trape; 本学招聘教員)
清崎由美子(全国訪問看護事業協会)
国本京美(公益財団法人浅香山病院)
今野理恵(関西国際大学)
繁信和恵(公益財団法人浅香山病院)
清水準一(首都大学東京)
鈴木みずえ(浜松医科大学)
周藤俊治(奈良県立医科大学)
田中 綾(グルメ杵屋社会貢献の家; 本学臨地教授)
辻村真由子(千葉大学)
土岐 博(大阪大学産学共創本部)
中岡亜希子(大阪府立大学)
野口 緑(大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学/尼崎市役所)
藤田淳子(順天堂大学)
村上義孝(東邦大学)
室谷牧子(関西医療大学)
山本則子(東京大学)
矢山 壮(京都学園大学)
吉内一浩(東京大学)
Kristina Mikkonen(Oulu University Finland)
Helvi Kyngas(Oulu University, Finland)

研究活動の紹介


高齢者を中心とした予防から看取りまでのケアについての研究を主に臨床現場と共同で実施しています。

超高齢化社会の到来に向けて医療提供体制が大きく変わろうとする中、“地域包括ケアシステムの構築”のために、看護学の教育研究者として自分に何ができるか、そして、どうしたら同じ志を持つ仲間が増やせるか(裾野を広げていけるか)ということを日々考えながら、以下のような教育研究活動を行っています。

支える医療や予防する医療がますます重要視される時代の動きの中で、“新たな看護を展開する”という発想で、病院・施設・行政・在宅それぞれで働く看護職が“看看連携”を強化して、人々の生活を支える看護や予防的視点を持つ看護の重要性を示すためのエビデンス作りや仕組み作りに役立つ研究や教育に、これからも力を注ぎたいと考えています。

終末期患者の意思決定を支える地域包括的支援に関する多施設介入研究
終末期患者と家族のQOL向上と看護の有効性をエビデンス化することを目指し、診断・治療・退院・看取りまで、場の移行を含む地域全体での支援の在り方を見える化し、その効果を示す研究を行っています。
医療介護連携に関する研究
超高齢社会において、医療と介護のより一層の連携強化は不可欠です。これから急増する在宅や施設の療養者の療養を質高く支えるために、「医療と介護の連携」や「地域連携」や「看看連携」の在り方をマニュアル化し、その効果を示す研究を行っています。
在宅や施設におけるケア評価とITシステム構築に関する研究
在宅や施設でのケアの実践把握や質評価指標の作成、そしてこれらをデータ収集するITシステムの構築を行い、場を超えた継続的なケア情報やコスト情報の統合・分析を行う研究に取り組んでいます。

若年性認知症のケアアセスメントツールの開発 
若くして(65歳未満)発症する認知症になったらどうしますか?周りに病状を良くしり、サポートしてくれる人がいたらとても助かるのではないかと思います。そのために、今現在、若年性認知症者本人、家族、ケアする専門職の工夫や苦労を集め、生活に根差した総合的なアセスメントツールをウェブ上で可視化する試みを始めています。 この研究は平成27-30年度科学研究補助金 基盤研究(B)の助成をうけ実施しています。)
認知症診療に関する外来看護教育プログラムの開発
認知症と初めて向き合うのは、診断がつく医療機関である場合がほとんどです。現在のところ、早期発見・早期絶望になっている認知症診療の一つのポイントは、その中で、いかにして進行するなかでも個々の生活がうまく保たれるかにかかっています。そこで、認知症診療の補助をする立場の外来看護師の役割は大きいと思われます。本研究では、外来看護師の認知症ケアにおける生活支援力をさらに高めるための研究を実施します。

高齢患者における転倒リスクアセスメントに関する研究
転倒については様々な研究がされてきていますが、臨床現場では減っていないのが現状です。近年、日本では認知症患者の増加や治療の多様化により、高齢者の転倒リスクも多様化しています。本研究では高齢患者の生活リズム・行動パターンと患者自身の行動への思いに焦点を当て、実態を明確にすると同時に、多職種カンファレンスを通して臨床スタッフの転倒リスクアセスメントにつなげ、医療安全の質を向上させるための研究を実施します。

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メッセージ

学生(在校生、大学や大学院受験生)へのメッセージ

「当研究室は、先生が幅広い研究方法を持ち合わせており、研究成果を国際的に発信していく能力を持っています。また、今年度より福井先生を迎え新たな研究室となりましたが、何事にもクリティカルな視点を持つような指導や随所でモチベーションをもらえる雰囲気、先輩方との関わりの強さなど研究を学ぶためのサポート体制は整っています。また、研究室メンバーでのお花見や誕生日会、納涼会など遊ぶときは遊ぶメリハリもあり、前向きに研究ができます。ぜひ、私たちと一緒に学びましょう!」by 院生

大阪大学医学部保健学科大学院医学系研究科 保健学専攻