大阪大学大学院医学系研究科 生体医用物理工学講座 放射線治療生物学研究室

放射線生物研究

放射線治療生物学研究室では、X線、ガンマ線、粒子線、中性子線など様々な種類の放射線を用いたがん治療の制御に向けた生物学的研究を行っています。

研究室には4名の教員(招聘教員を含む)と博士課程、修士課程、学部生の学生を合わせて20名を超える学生が在籍し、

非常に活気があり、精力的に研究活動を行っています。

特に医学科放射線治療学教室とは密接に連携し、合同で研究活動をしています。

大阪大学医学部には共同利用機器が豊富にあり、動物実験施設も利用でき充実した研究環境が整備されているのが大きな強みです。

医学科放射線治療学教室との共同研究では、附属病院での臨床試料を用いた研究もできます。

また、Beckman Research Institute, City of Hope Cancer Centerとは国際共同研究を行っており、2025年5月現在、研究室から3名の大学院生が留学中です。

さらに、連携教員の皆巳准教授は保健学科内の国際担当教員であるため、留学する機会にも恵まれています。

放射線生物に興味のある方、国際連携に興味のある方は是非一緒に研究しましょう。

主な担当教員

教授   高橋豊

准教授  皆巳和賢

特任助教 勝木翔平

招聘教員 武中渉 (本務:ロート製薬)

招聘教員 伊吹依利子

医学専攻放射線治療学教室 小川和彦 教授、玉利慶介 講師、立川章太郎 特任助教

様々な放射線と免疫チェックポイント阻害剤を用いた

アブスコパル効果の検討

私たちはマウスに対して炭素イオン線+免疫チェックポイント阻害剤の......

もっと見る

膵管癌の腫瘍内微小環境を考慮したモデルによる

放射線応答の検討

私たちは、これまでにマウス膵管癌の皮下移植モデルを用い、放射線と......

もっと見る

放射線照射後のがん抗原放出のモデル化

 

がんに対する免疫機能が活性化するために重要な、がん細胞の情報(が......

もっと見る

放射線によって誘導される免疫細胞死に関する研究

 

放射線はがん免疫機能を高められますが、一方で免疫細胞は放射線に非......

もっと見る

放射線治療とヒアルロン酸合成阻害剤の併用効果の検討

 

がんは周囲に間質と呼ばれる組織を構成し、免疫細胞や薬剤が入ってい......

もっと見る

トリプルネガティブ乳がんの腫瘍内微小環境を模擬した

モデルによる放射線耐性機序とその解除に関する研究

乳癌は、女性における部位別 罹患率、死亡率が最も高いがんです。特に......

もっと見る

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の適応拡大を目指した

寡分割照射の生物学的有用性の検討

BNCTは、ホウ素製剤を取り込ませた腫瘍に中性子を照射することで発生......

もっと見る

細胞外小胞が放射線感受性に与える影響

(医学科小川先生、玉利先生との共同研究)

細胞外小胞は細胞から放出される脂質二重膜に包まれた生体物質を含ん......

もっと見る

血液中の成分から放射線感受性に影響する

因子に関する解析(玉利)

血中の成分を分析し、癌の放射線感受性に影響する因子を同定できれば......

もっと見る

放射線照射による細胞応答解析

(皆巳)

がん治療において、がんの「遠隔転移」の制御は大変重要なテーマとな......

もっと見る

Clonal Hematopoiesis (CH) と放射線治療の研究

(医学科小川先生、立川先生との共同研究)

クローン性造血(Clonal Hematopoiesis, CH)は、加齢に伴い血液細胞に......

もっと見る

細胞老化・染色体不安定性による

放射線抵抗性獲得機序の研究(立川)

細胞老化は生体の恒常性維持において重要な役割を果たしており、近年......

もっと見る