学部・大学院

HOME> 学部・大学院> 看護学 > 特徴的な教育の一例

特徴的な教育の一例

高齢者を学ぶ実習

老年看護学

演習
対象学年 3年生
科目名 老年看護援助論演習
開講時期 春・夏学期
授業概要 この講義では、疾患や加齢による体や心への影響を多く抱えた高齢患者の看護に必要な専門的な視点を学び、実際に患者さんへのケアを実施するためのイメージ作りができることを目指します。
一押しのポイント 必要な知識について座学を通して学習するだけでなく、VR(バーチャルリアリティ)など様々な機器を用いて高齢者の疑似体験を通して、超高齢社会における看護師の役割やケアの具体的な方法を学ぶことができます。
VRによる認知症体験

VRによる認知症体験

学生からのコメント 高齢者の場合、自身で動けないということがどれほどつらいのか、認知症の方がどのような場面で困っているのか、今回体験してみて少し理解することができた。具体的な関わり方を考える上で、この演習はとても効果的だと思う。高齢者の立場になって考える視点をもって今後の実習でのケアにつなげていきたい。
実習
対象学年 3年生
科目名 成人急性期看護援助論演習
開講時期 3年時春学期~夏学期
授業概要 手術を受ける成人の患者さんに対する看護実践の原則と方法、その実際について学ぶことを目的とした授業です。講義だけでなく、演習を取り入れています。ここでは、手術を受けた直後の患者さんの観察に関する演習を紹介します。看護師役、患者役になり、手術後の看護についての学習を深めます。学習が系統的に進むように、iPadの中に本学の教員が開発に携わった教材をいれて活用しています。また、演習中の様子を撮影して振り返りにも使用しています。
一押しのポイント 実際の手術の後に患者さんが装着し得る物品を数多く準備しています(模擬品含む)。点滴、酸素マスク、胃管ドレナージチューブ、硬膜外麻酔チューブ、心電図モニター送信機、ウィンスロー孔ドレーン、膀胱留置カテーテル、弾性ストッキングなどです。またそれらを用いた演習をiPadで撮影し、実践を振り返りながら望ましい看護についてディスカッションするのです。急性期病棟での状況をリアルにイメージし、後期からはじまる病棟実習に備えます。
看護技術の振り返りをIPadで実施

看護技術の振り返りをIPadで実施

学生からのコメント 実習病棟や患者さんの状態によって手術の後の観察項目が変化することはありますが、演習で観察の順番や手順などについて、根拠を踏まえて考え実施していたことで、実習時にも役立ちました。特に自分の演習の様子を録画し、他の学生の演習の様子を観察することで、客観的にみてどうすれば安全かつ効率よく観察できるのかということも学べました。演習を振り返ると、実際に行うことで得られた学びは大きかったと思います(4年生:Aさん)
小児:実習
対象学年 3年生
科目名 精神看護援助論演習
開講時期 第5セメスター
授業概要 精神的健康問題を持つ人を身体的、心理的、社会的側面から理解し、精神を病むことで生じる様々な困難に対して共感的理解を基盤に、患者と家族が病を克服し、自立と成長に向かう家庭に沿った看護の役割と援助について教授する
一押しのポイント 精神疾患を持つ人に対する看護の基礎知識から、病棟や地域で働く看護のプロフェッショナルによる臨床看護の示唆に富んだ講義まで、多くの講義を受講することが出来る。また、講義の集大成として、精神疾患を持つ当事者の語りも聞くことが出来る。
双方向での授業

双方向での授業

学生からのコメント
  • 疾患に対する知識のみならず、当事者の体験も聞くことが出来、あらゆる視点から精神疾患を理解することが出来た。
  • 病棟はもちろん、地域で働く専門職による講義があり、病棟のみならず、当事者の生活全体に対する看護を考えることが出来た。