老年看護学研究室サマープログラム・国際交流センター共催スペシャルレクチャー
「エンドオブライフ ― 意味あるケアを考える ― チャプレンシーと実践の視点から」を開催
2026年6月18日(木)
保健学科棟3階大会議室において、本看護学専攻 老年看護学研究室が毎年主催しているサマープログラム(参加校:マヒドン大学(タイ)、台北医学大学、慈濟大学(台湾))の一環としてスペシャルレクチャー・ワークショップ「End-of-Life Care: Caring for Meaning at the End of Life – Perspectives from Chaplaincy and Practice」を開催しました。
本ワークショップでは、米国ミネソタ州でルター派牧師・チャプレンとして活動されている関野和寛氏を講師に迎え、人生の最終段階におけるケアについて、チャプレンシーの実践と学術的視点の双方からご講演いただきました。講義はすべて英語で行われ、サマープログラム参加者をはじめ、本学大学院生や教職員そして外部からの参加者など、多様な立場の参加者が集いました。
講演では、エンドオブライフケアを単に「死の直前の医療」として捉えるのではなく、「人生の意味をどのように支え、尊厳や人との関係性をどのように大切にするか」という視点から、その本質について深く考える機会が提供されました。医療・看護・スピリチュアルケアが互いに補完し合いながら患者や家族を支える重要性について、多くの実践事例を交えながら紹介され、参加者は多職種連携やチャプレンの役割について理解を深めました。
ワークショップでは、講義だけでなく、参加者同士によるグループディスカッションや意見交換も行われました。それぞれの専門や経験を踏まえながら、「意味あるケアとは何か」「患者・家族の価値観をどのように尊重するか」といったテーマについて活発な対話が展開され、参加者自身が自身のケア観や専門職としての在り方を見つめ直す貴重な機会となりました。
2026年5月28日
ブレーメン大学副学長のMandy Boehnke教授が、本学を表敬訪問されました。
ブレーメン大学は、本学の複数の部局と学術交流協定を締結しており、本専攻とブレーメン大学人間健康科学部との間では、2024年10月より積極的な交流が開始されています。
当日は、尾路学科長によるドイツ語での歓迎の挨拶に始まり、これまでの交流の振り返りや今後の連携について、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われました。
また8月には、保健医療国際交流センターの皆巳副センター長、ならびにMOUコンタクトパーソンの神出委員がブレーメン大学を訪問する予定であり、今後さらに具体的な連携に向けた協議を進めてまいります。
2026年4月20~5月16日
香港大学看護学部3年生2名ならびにタイ・マヒドン大学ラマティボディ看護学部3年生2名が、2026年4月20日(月)~5月16日(金)の4週間、本学でインターシップ研修を行いました。香港大学とは2018年にMOUを締結し、香港大学が主催するHong Kong International Nursing Forum や短期インバウンド交流プログラムなどに、本学の教員、学部生・大学院生も多く参加し、学術交流を続けています。またマヒドン大学ラマティボディ看護学部とは2022年にMOUを締結し、毎年本学の看護専攻学生がマヒドン大学で開催される研修プログラムに参加しています。また先方からも日本の医療を学びに年に数回、1-2週間程度の短期プログラムを組んで、主に大学院生を当看護専攻で受け入れるといった教育・学術的交流を盛んに行って来ました。
インターシップ研修は看護学専攻の全領域の教員・大学院生が担当しました。各領域の特徴を学習できるゴールデンウィークを挟み実質3週間の研修プログラムが企画されていました。最終日にはインターシップ研修の学びの会を開催しました。研修で学んだ日本の医療・看護・保健事業等を、香港やタイの事例と比較した素晴らしい内容の発表がされ、4名の看護学生が多くのことを学び実りの多い研修プログラムとなったようでした。
2026年4月5日~10日
2026年4月5日から10日にかけて、University of Ouluを訪問し、大学院生に対する講義および現地研究者との交流を行いました。本学からは山川みやえ准教授に加え、本学臨地教授である田中綾先生も参加し、日頃の教育・実践に基づく知見を共有しました。
講義では、日本における老年看護学の実践や、地域に根ざしたケアのあり方とAIについて紹介するとともに、フィンランドにおける教育・研究との共通点や相違点について活発な意見交換が行われました。特に、ケアの質向上に向けた国際的視点での議論は、双方にとって大変有意義な機会となりました。
また、滞在中には、HI Lights Seminar 4: Extended Human Mind & Multi-Realitiesに参加し、ハイブリッドインテリジェンスに関する最新の研究動向にも触れることができました。人とテクノロジーの協働による新たな知の創出について、多くの示唆を得る機会となりました。
さらに印象的であったのは、10年以上前の交流の際に持参したお土産が、現在も大切に飾られていたことです。長年にわたる信頼関係と温かなつながりが今もなお大切にされていることを実感し、本学とオウル大学との継続的な交流の意義を改めて認識しました。
本訪問を通じて得られた学びとネットワークを今後の教育・研究活動に活かし、国際的な連携をさらに深化させてまいります。