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母校にもどり、教員として研究と臨床現場をつなぐ

プロフィール

大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
(地域包括ケア学・老年看護学研究室)助教
樋口 明里
2011年大阪大学医学部保健学科看護学専攻卒業後、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻(疫学研究室)博士前期課程に進学。保健学修士を修得し、2013年より順天堂大学医学部附属順天堂医院(代謝・内分泌内科・血液内科)に看護師として3年間勤務。2016年保育園の看護師として1年間勤務。2017年から2020年まで大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻(地域包括ケア学・老年看護学研究室)助教として勤務。

大阪大学を選んだ理由
国立の大学院大学で看護学を学びたい

  • せっかく看護学を学ぶのならば様々な経験を持った教員のいる国立大学かつ大学院という学習環境の整ったところに進学したいと考えたから大阪大学を選びました。

  • 大阪大学で身につけたこと
    独り暮らしで「自立」、身についた積極的なコミュニケーション力

  • まずは、一人暮らしをすることも初めてだったので、大学生活を自立して生活できることが第一にあります。また、友人だけでなく、実習を通して様々な方とのコミュニケーションを積極的にすることを身につけることができたと感じています。

  • 印象に残る授業・実習など
    学生として役に立てることがあると実感した実習

  • 実習は、毎日緊張の連続でした。その中で、患者さんがより良い状態になるために何ができるのかを考えて関わる事の大切さと、一生懸命向き合うことで、看護学生として役に立てることもあると感じることもあったと記憶しています。

  • キャンパスライフの思い出
    アパートで友人と過ごした楽しい時間

  • 学生時代は近くにコンビニがなかったので、生協の出張販売に並ぶのが恒例だったことを思い出すと、今は便利になったなと感じます。また、サークルなどには入ってませんでしたが、同じ学部や留学生の友人と自宅で食事をしたり、話す時間がとても楽しかったです。

  • 大学院に進学した理由
    国際交流のチャンスが多い! もっと研究を学びたい!

  • 自身の視野を広げるため、国際交流ができるチャンスが多いことも魅力的な点でした。また、学部生の特別研究で研究に関して興味を持ち、その方法をもっと学んでみたいと思ったのも理由です。

  • 今の仕事を選んだ理由
    研究と臨床現場をつなぎ看護を発展させたい

  • 臨床現場での経験を踏まえて、より質の高い看護を目指すには研究と臨床現場をつなぐ必要があると考えました。また、基礎教育と臨床教育をつなぐ必要性も強く感じ、学生の看護教育の段階から携わりたいと思ったためです。

  • 仕事のやりがい
    教育と研究の両立が実践に活かされていると思える瞬間

  • 教員という立場ではあるが、学生や臨床現場のスタッフと共に日々学習し、患者さんに向き合えることが楽しいです。教育と研究の両立は難しく、まだ努力しなくてはいけないことも多いが、それが、学生や病棟のスタッフ、また患者様に反映できていると思える瞬間もあり、そこにやりがいを感じています。また、自身の関心のあった国際交流も仕事の中で経験できる機会も多く、日々学びとなっています。

  • 後輩への助言
    楽しみながら将来の可能性を広げてほしい

  • 学生時代の頃は、漠然と保健師になろうと思っており、看護師を経て大学の教員になるとは正直想像していませんでした。だけど、一つ一つの経験があったからこそ今教育に携われていることを楽しんでいます。それだけ大阪大学は後輩の皆さんにも様々な進路の可能性とチャンスがある場所であるといえると思います。楽しみながら、いろんな可能性を広げていってもらえればと思います。

  • 貴方にとって大阪大学とは
    母校であり、職場であり、今の自分の原点

  • 上手く表現できませんが、今の自分の原点の一つだと思っています。大学で出会った友人・先生方だけでなく、看護の難しさと面白さを学べたことで今の自分があると感じています。母校であり、職場であるため、より親しみをもって働ける場所となっています。

  • 教員からのメッセージ

    実家を離れ、独り暮らしをしながら通った母校が、今は教員として働く職場となり、研究と臨床現場をつなぐ立場で看護学の発展に貢献されています。学んだ場所が、様々な経験を経て成長したのちに、学びを提供する場へと変化し、ある意味の恩返しをしているのかもしれません。看護を面白いと感じるからこそ、看護をさらに発展させたいと思い、研究・教育に取り組んでおられるのだと思います。学生時代には思い描いていなかった将来も、可能性とチャンス溢れる大阪大学により、開花されるのかもしれません。