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授業で出会った卒業生の情熱に魅了されて保健師を志す

プロフィール

A市保健センター 保健師
中松 理紗子
2016年大阪大学医学部保健学科看護学専攻卒業後、A市に保健師として就職。
現在は保健センターで成人保健担当として勤務。

大阪大学を選んだ理由
将来の選択肢を広げたい!

  • 両親が整骨院を経営しており、身体の不調を訴える人が「楽になった」と喜ぶ姿や、地域の人が待合で楽しく話す様子を幼い頃から見ていました。その影響から、漠然と医療・健康に関する仕事がしたいと思っていました。

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    進学先を考える時点では、看護師・保健師・助産師のどれになりたいか決めていませんでしたが、大阪大学では自分の将来の選択肢が広がると感じたこと、また充実した高い質の教育を受けることができると思い、大阪大学を選びました。

  • 大阪大学で身につけたこと
    「思考のプロセス」を鍛えられた!

  • 大阪大学では、看護技術ももちろん学びますが、「思考のプロセス」を身につけられるようなカリキュラムが多かったように思います。授業でなぜそう考えるかの根拠を掘り下げること鍛えられ、また友人と共に考え・議論するなかで、自分では思いつかなかった考えを取り入れられたことが幾度もありました。

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    さらに大阪大学は総合大学であるため、医療系の視点だけでなく、文系理系問わず様々な専門性に触れることができ、多角的な視点から物事を捉えられる基礎が身につきます。私の友人たちも各分野で多彩な能力を発揮している人が多く、とても刺激を受けました。

  • 印象に残る授業・実習など
    クラスメイトとやり遂げた達成感! 褒めてもらえた喜び!

  • 印象に残ったこととして挙げるとすると、看護課程や各看護技術地区診断などに、初めて取り組んだときの記憶が色濃く残っています。どうすればいいか全く分からず、試行錯誤しながらクラスメイトと取組み、決して出来のいいものではありませんでしたが、やり遂げた達成感と、ひとつでも褒めてもらえたときの満足感を覚えています。

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    また実習は緊張感に溢れる日々でしたが、実習メンバーに支えられながら自分なりに患者さんのために何ができるのかを考えました。実習で行った看護はちっぽけなことばかりでしたが、それでも患者さんから感謝の言葉をもらったり、また言葉は交わせなくても患者さんの思いを感じられる場面もあり、医療職として人と関わることへの意味を感じたように思います。

  • キャンパスライフの思い出
    友人と過ごした一生に残る思い出

  • 大学では混声合唱団に所属し、週3~4日授業後や休日に練習を行っていました。また大学2回生から飲食店でアルバイトをはじめ、接客を学びました。
    私は大学1回生から一人暮らしをしていたので、自分の身の回りのことをしながら、サークル活動やアルバイト、課題や試験勉強を行うことは、まだ慣れない頃は負担で心が折れそうになることもありました。

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    しかし家族や友人の支えのおかげで、たまに一息つきながらも頑張ろうと思え、自分のスタイルを見出すことができました。私のなかで、大学時代に友人たちと夜遅くまで話したり、サークルの飲み会や部室で仲間たちと声を合わせて歌ったことは一生心に残る思い出だと思っています。

  • 今の仕事を選んだ理由
    先生や先輩の仕事に対する情熱に惹かれて保健師に

  • 私は元々保健師になりたいと思っていたわけではないのですが、保健学科での授業や実習を経て、保健師になることを決めました。

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    特に授業で、先生や現役の保健師の方から、それぞれの経験や仕事に対する情熱を聞くなかで、対象者と向き合い、地域で暮らすその人自身の生活を支えるという保健師の役割に強く惹かれ、私もそのような保健師になりたいと思うようになりました。看護師経験を経てから保健師になることも考えましたが、看護師と保健師では対象者や物事の捉え方などが違うため、私はストレートで保健師になることを選びました。

  • 仕事のやりがい
    個々の得意分野を活かせる仕事

  • 保健師として3年目になりますが、まだまだ力不足で、どうしたらよかったのかなと迷ったり反省したりする機会が多くあります。それでも、自分を訪ねてきてくれる人の存在や、協力してくれる人の存在に救われ、自然と笑顔になれる時間が私は好きです。

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    また保健師は相手のいいところに目を向ける力が優れていると思っています。職場でもそれぞれのメンバーの得意な分野を生かし、協力して仕事を進めることができていると感じます。しかし私はまだ狭い視野でしか考えられていない部分も多々あるので、勉強できる機会に積極的に足を運んだり、いろんな人の様々な経験を知って、多様な物差しで物事を捉えることができるように努力していきたいと思います。

  • 後輩への助言
    好きなことを大切に! 追及する心を持ち続ける!

  • 大阪大学では、自分のやりたいことや知りたいことが得やすい環境であると思います。

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    でも高校などよりも自由さが増し、自分で決定することが増える分、迷うことも増えると思います。そんなときに自分自身を知って、好きなことや好きな人達を作ること、また自分自身をコントロールするための方法を模索することが私にはとても効果がありました。自分の好きを大切に、また追求する心を持っていれば、自分にとって大切な、今後に繋がる何かを大阪大学で見つけることができるのではないかと思います。

  • 貴方にとって大阪大学とは
    自分の原点が詰まった大切な場所

  • 私にとって大阪大学とは、自分の原点となる想いが詰まった場です。保健師になりたいという思いや、現在も続けている趣味である歌が好きという思いの原点があります。また大切な人に出会え、場所一つひとつにも、懐かしく笑みがこぼれるような思い出が詰まった大切な場所でもあります。

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    卒業後でも、先生方や友人たちと繋がりを持つことができ、みなさんが自分の想像をはるかに超えて努力し続ける姿を見て、限界を決めずに可能性を信じて、自分も頑張らなくちゃと思える力も与えてくれます。

    大阪大学に入ると、可能性が広がると思います。しかしその可能性をどう自分のもとに引き寄せるかは、普段の過ごし方が鍵になると思うので、毎日少しずつでも自分を振り返る機会や、やりたいこと、やらなくてはいけないことを続ける努力を忙しい毎日でも続けてほしいと思います。

  • 教員からのメッセージ

    医療・健康に携わる仕事がしたい。だけど、何をしたいのか具体的にはわからない。だから、将来の選択肢を広げられる大学に進みたい。大学の進路を決める時点では、まだ将来像がはっきりしていないことも多いと思います。大阪大学は「秩序のある自由さ」が特徴で、様々な専門性、様々な優秀な人材に触れ、刺激を受けるチャンスに溢れています。

    卒業生の先輩保健師の情熱に魅了され保健師を志し、授業等で身につけた思考力、協働・連携しやり遂げる力を現在の仕事に活かし、褒めてもらえた喜びを「やりがい」として日々成長を続けてくれていることを大変うれしく思います。大学生活で得た友人や先生との出会いが、将来の可能性をさらに高める刺激につながっています。大阪大学で、将来の自分を見つけませんか?