概要
糖鎖は、タンパク質の翻訳後修飾に関わる重要な生体分子の1つで、核酸、タンパク質に次ぐ第3の生命鎖と呼ばれています。糖鎖を生合成する糖転移酵素の遺伝子(糖鎖遺伝子)は、ヒトの全遺伝子の約1%にあたり、タンパク質の約60%に糖鎖が結合します。糖鎖は様々な生命現象や多くの疾患病態に関与し、21世紀のライフサイエンスの大きな研究課題と考えられています。私たちの研究室では、消化器疾患を中心に糖鎖解析技術を用いた疾患病態解析を行い、新しい糖鎖バイオマーカーの開発や糖鎖治療を目指しています。研究室のホームページには、9つの研究課題をあげています。また、ボーダレスデザイン医学研究センターで、糖鎖研究に関する産学連携に取り組んでします。
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研究室の顔ぶれ
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主な研究テーマ
- 糖鎖技術による疾患病態解析:主に消化器疾患を中心に疾患病態を糖鎖の面から解析する。
- 糖鎖技術による疾患バイオマーカー開発:糖鎖技術を用いて消化器疾患の新規バイオマーカー開発、測定系の開発を行う。
- 糖鎖による細胞機能変化の解析:糖鎖を標的にした細胞の機能変化を生化学的・分子生物学的に解析する。