概要
老年看護学教室は、研究室自体も医師と看護師からなる多職種連携の研究室です。当研究室では、高齢者のwell-beingを追究するため、生活者としての視点から高齢者をとらえ、多職種連携の中心となる看護師の役割を、研究と臨床の両面から構築します。そのためには、ICTやIoTを取り入れた研究も積極的に実施しています。
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研究室の顔ぶれ
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主な研究テーマ
- Multimorbidityに対する多職種介入の研究
高齢者の複雑性に対して、表現型モデル(患者を全体像から評価する手法)を用いて、多職種での介入方法の有効性について研究しています。臓器別・疾患別の医療のみではサポートできない高齢者に対する看護師の役割を明らかにします。
- ICTを活用したスマートシティ構想に向けたエンジニア部門との協働研究
当研究室は、様々な種類のセンシング機器を用いて高齢療養者の抱える様々な問題を把握する研究を行っています。この研究は大学と企業との共同研究のプロジェクトの一つであり、看工連携の研究として取り組んでいます。
- 大阪府ビッグデータの分析
当研究室では、阪大内の学際チームと共同で大阪府の 国民健康保険、介護保険、特定健診が突合されたデータを分析しています。これにより、介護状態の実態、実際に行われた医療の実態 介護と医療の関係性、 病気の予防、終末期の医療やそれまでの介護の変遷などの個別ケアの様相をリアルワールドデータとして解き明かすことができます。レセプトデータのようなビッグデータの解析は、データクリーニングからの骨の折れる作業が必要ですが、総合大学の強みを生かして学際チームで進めています。
- その他の研究
認知症に関する良好な家族関係を維持するための研究、意思疎通の難しい人と対話を促すための研究を着手しています。