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研究室で学んだ専門技術・知識が創薬研究への道しるべに

プロフィール

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塩野義製薬株式会社
桃崎 壮太郎
2002年3月 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 博士前期課程修了
2002年4月~2004年3月 国立長寿医療研究センター 研究員
2004年4月~2010年3月 大阪大学医学部保健学科 教務職員、助教
2010年4月~ 塩野義製薬株式会社研究員

大阪大学を選んだ理由
放射線のがん治療への応用を学べる大学

  • 高校卒業時に大学で学びたいと思っていたことは、放射線のがん治療への応用についてで、全国の大学を調べて大阪大学医学部保健学科の受験を決めました。

  • 大阪大学で身につけたこと
    医療装置の基礎知識と研究関連技術

  • 現在の仕事内容で必須である研究関連技術(研究の進め方、具体的な実験技術等)を、研究室に配属されてからの研究活動を通じて身につけました。また、X線CTやMRIなどに代表される、授業で学んだ基礎知識も現在の仕事に生かされています。

  • 印象に残る授業・実習など
    体力的にきつかった病院実習(臨地実習)

  • 阪大病院での病院実習は朝から夕方まで緊張感が続く大変な実習で、強く印象に残っています。学生時は講義終了後にアルバイトなどをすることも多いですが、病院実習の後は体力的にきつくて何も手につかなかった思い出があります。

  • キャンパスライフの思い出
    体育会ボート部での仲間との生活

  • 3回生までは体育会ボート部に所属していましたので、月~金曜は基本的に艇庫と呼ばれるいわゆる部室のようなところで仲間と生活していました(毎日、大学と艇庫を往復)。キャンパスライフと呼べるような華やかなものではなかったと思いますが、今となっては良い思い出です。

  • 大学院に進学した理由
    学部の卒業研究以上の研究をしたい

  • 4回生の時に配属された研究室で実施した卒業研究の関連実験がなかなかうまくいかず、卒業時に達成感がまったく残りませんでした。もっと研究室で研究がしたいという思いが残り、2年間だけ研究を続けることを両親に納得してもらって大学院進学を決めました。

  • 今の仕事を選んだ理由
    研究室で学んだ専門技術・知識を生かせる職場

  • 研究室で学んだ分子イメージング技術が、最近、製薬会社における創薬を成功させるための新たな技術として世界的に注目されてきました。自分から能動的に仕事を選んだ事実はありませんが、縁あって現在の会社に就職し、身につけた専門技術を用いて創薬研究を行っています。

  • 仕事のやりがい
    将来患者さんを救うことにつながる薬の研究開発

  • 研究に携わった薬が、将来患者さんを救うことにつながることは、何にも代え難いやりがいです。また、一般企業での自分の研究活動が大学での研究とは違った側面で専門領域の発展にも寄与すると信じて、やりがいにしています。

  • 後輩への助言
    研究室での研究活動がターニングポイントに

  • 振り返ってみると、病院に就職しなかった私の人生においては、研究室での研究活動がターニングポイントになりました。恩師である井上修教授の指導に加え、自分自身が研究活動を全力で行った結果が今の仕事につながりました。何事にも本当に全力で取り組めば、その先の道は自然と拓けてくると思います。

  • 貴方にとって大阪大学とは

  • 人生(仕事・家族)を決めた場所

  • 教員からのメッセージ

    桃崎さんは学部4年生の時に研究を開始されました。その後、大学院に進学され、学内および他機関との共同研究、学会発表、論文執筆など精力的に学生生活に取り組まれました。前向きな学生さんと一緒に研究活動を進めていけるのは教員側もとても楽しい機会でした。研究活動は何かと予想外の結果に直面し、前に進むことへの戸惑いを心に残しつつ、飛び込んでいくことの連続です。卒業後も人との出会いを大切にし、多くの挑戦を続けて来られての今があるのだと思います。初めの第一歩に立ち会えたことを大変光栄に思います。たくさんの道の中から現在の道を進まれた桃崎さんに、敬意を示します。