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大学で培った研究力・臨床力を生かし、
臨床・研究・教育にまい進する日々

プロフィール

京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 情報理工医療学講座 医学物理学分野

中村 光宏
2004年大阪大学 医学部 保健学科 放射線技術科学専攻を卒業
2006年同大学大学院 保健学専攻 博士前期課程を修了
その後、京都大学大学院 医学研究科 医学専攻 博士課程に進学
2010年博士(医学)を取得
修了後は京都大学医学部附属病院 放射線治療科 特定職員(医学物理士)、特定講師を経て、2017年より京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 情報理工医療学講座 准教授に着任、現在に至る。

大阪大学を選んだ理由
医学と理工学の両方を学べる

  • 肺気胸という病気を患って、センター試験前に入退院を繰り返し、手術もしました。元々、理工系学部への進学を考えていたのですが、これをきっかけに医療系学部を考えるようになりました。医学と理工学の両方を学べる大学はどこだろう?と調べていると大阪大学の保健学科 放射線技術科学専攻にたどり着きました。

  • 大阪大学で身につけたこと
    医学的な知識と理工学的な考え方やデータの扱い方

  • 医学と理工学の両方を学べる専攻に入学しましたので、医学的な知識と理工学的な考え方やデータの扱い方を身につけることができました。医学的な知識は医師を含んだ他の医療スタッフと議論をするときに、また、理工学的な考え方やデータの扱い方に関しては、研究を行うときに大変役立っています。

  • 印象に残る授業・実習など
    放射線治療に関する授業や実習

  • 放射線技術科学専攻を志望したきっかけは「がんに対する放射線治療」でした。私が入学した2000年は、国内における高精度放射線治療の黎明期であり、現在では日常使用されている肺定位放射線治療や強度変調放射線治療などが開始され始めていました。これらの治療法でがんが治ることを知って大学に入学しましたので、放射線治療に関する授業や実習などは印象に残っています。

  • キャンパスライフの思い出
    自分で選ぶ共通教育と大変だった専門教育

  • 全学共通教育では自分が受けたい授業を選択できたり、また、授業も1限から始まらないというスタイルが新鮮でした。今思い返すと、全ては自己責任だったのだな、と感じています。専門教育になると、全学共通教育の頃とは一転して授業が多くなり大変でしたが、友人らと一緒にワイワイ言いながら試験勉強をしたことはいい思い出となりました。

  • 大学院に進学した理由
    大学にいながら臨床データや医療装置を利用できる環境

  • 幸いにも、患者さんのデータや放射線治療装置を使わせてもらえる環境で卒業研究ができていました。研究室の仲間だけでなく、放射線治療施設に所属しているスタッフとも話をしながら一緒に研究ができましたので、そのような環境に身を置けたことも大学院に進学したきっかけになったように思います。

  • 今の仕事を選んだ理由
    研究力と臨床力を生かせる職場

  • 大学院では放射線治療に関する研究だけでなく、臨床業務の補助もさせてもらっていました。二足のわらじを履いていましたので、毎日忙しかったのですが、研究力と臨床力が養われました。博士号を取得後は、これまで培った研究力と臨床力を生かせる環境で仕事をしたいと思い、大学病院での就職を選択しました。

  • 仕事のやりがい
    研究と臨床の両方に携われる

  • 「今の仕事を選んだ理由」で述べたように、研究と臨床の両方に携われる点にやりがいを感じています。現在ではそれに加え、後進の育成にも励んでいます。若いスタッフや学生たちが高い志を持って、研究と臨床に携わっている姿を見ることにやりがいを感じています。

  • 後輩への助言
    一つでも集中できることを見つけて完遂しよう

  • 年をとると、同じ職場に居ても仕事の内容が変わってきて、自分がやりたいようにできる時間がだんだんと減ってきます。自分のやりたいことができる時間を持っている、ということは非常に貴重なことです。ですので、何でもいいと思いますので、何か一つでも集中できることを見つけて、自己責任の元で、それを完遂すればよいと思います。

  • 貴方にとって大阪大学とは
    将来の道標

  • 私にとっての大阪大学は、まさに将来の道標となりました。現在までのキャリアパスは、まさに4回生の研究室配属で決まったといっても過言ではありません。私には専攻内の縦のつながりがありましたので、そこは今でも大切にしています。専攻外の横のつながりがある人は、そこも大切にしてほしいと思います。そのつながりは将来のいろんなシーンで役に立つはずです。

  • その他
    大学入学がゴールではない

  • 大学入学がゴールではなく、その後の人生の方がはるかに長いですので、そのことを意識して、毎日楽しく過ごしてください。

  • 教員からのメッセージ

    中村君は、学部で診療放射線技師の国家試験受験資格を取得し、合格しました。学部卒業後、大学院博士前期課程(修士課程)に進み、医学物理士の認定試験にも合格して、無事修了しました。その後京都大学の博士課程に進学し、臨床と研究を両立しながら無事博士号を取得し、京都大学医学部附属病院での臨床・研究業務を経て、現在は京都大学大学院医学研究科の准教授として活躍しています。学部生の頃から、研究と臨床の両方に携われる医学物理士という職業に向けて高い志で講義を聞き、研究を行っていました。現在は臨床現場に立ちながら後進を育てるというさらなる課題に向けてまい進しています。